...万里の外なる蘇武が旅寝に故郷の砧きこえしとなり...
上村松園 「謡曲と画題」
...元来蘇武は平和の使節として捕虜(ほりょ)交換のために遣(つか)わされたのである...
中島敦 「李陵」
...数旬ののちようやく蘇武の身体が恢復(かいふく)すると...
中島敦 「李陵」
...李陵(りりょう)にとって蘇武(そぶ)は二十年来の友であった...
中島敦 「李陵」
...もはや蘇武に会いたいとは思わなかった...
中島敦 「李陵」
...蘇武の安否を確かめるとともに...
中島敦 「李陵」
...蘇武(そぶ)のほうでは陵が匈奴(きょうど)に事(つか)えていることも全然聞いていなかったのである...
中島敦 「李陵」
...蘇武がさりげなく語るその数年間の生活はまったく惨憺(さんたん)たるものであったらしい...
中島敦 「李陵」
...蘇武はそう考えているのではなかろうか...
中島敦 「李陵」
...己(おのれ)の過去と蘇武のそれとの対比がいちいちひっかかってくる...
中島敦 「李陵」
...森と野と水との沈黙によって多年の間鍛え上げられた蘇武の厳(きび)しさの前には己の行為に対する唯一の弁明であった今までのわが苦悩のごときは一溜(ひとたま)りもなく圧倒されるのを感じないわけにいかない...
中島敦 「李陵」
...何もいまさらそんな勧告によって蘇武をも自分をも辱(はずかし)めるには当たらないと思ったからである...
中島敦 「李陵」
...蘇武(そぶ)は南に向かって号哭(ごうこく)した...
中島敦 「李陵」
...以前にはただ蘇武の強烈な意地とのみ見えたものの底に...
中島敦 「李陵」
...蘇武(そぶ)の所から戻ったばかりのこととて李陵も友の切なる言葉に心が動かぬではない...
中島敦 「李陵」
...十九年前蘇武に従って胡地(こち)に来た常恵(じょうけい)という者が漢使に遭(あ)って蘇武の生存を知らせ...
中島敦 「李陵」
...ふたたび漢に戻れようと戻れまいと蘇武の偉大さに変わりはなく...
中島敦 「李陵」
...なおここに蘇武という男があって...
中島敦 「李陵」
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