...凄絶きわまりなき光景だった...
海野十三 「火星探険」
...危険きわまりない芸当だった...
海野十三 「大空魔艦」
...臆病(おくびょう)さの確かめられる時であるというのはきわまりなく不愉快な恥ずかしい事である...
寺田寅彦 「笑い」
...放埒(ほうらつ)きわまりなく...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...人肉啖食(じんにくたんしょく)の放肆(ほうし)きわまりなき時代が...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...自分の想像の醜悪きわまりなき愚かしさを感じ...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...悲愴きわまりなき表情を満面に漲(みなぎ)らしてみたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...人の為に尽そうとしても尽し得る余力が無いのは遺憾きわまりが無いが...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...「陰きわまりて陽に転ずる」という一句から...
中谷宇吉郎 「神仙道と科学」
...変化きわまりなき種々相と...
野村胡堂 「楽聖物語」
...人間の成長のジグザグの線というものは実に複雑きわまりないと思います...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ウクライナの麦や果実がたわわに露にぬれているところを美しさきわまりなく芸術化したのがありました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...出入りする人影も皆無になったころは寂しさのきわまりなさを姫君は覚えた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...このように人間界の物ごとが始終変化してきわまりなきことを考えてみたら...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その態度は敬虔きわまりないものであった*...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その彫刻は疑いもなく重要きわまりないものである...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
...塔の運動も従って変幻きわまりなかった...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...表情を抜き去ってあるはずの能面が実に豊富きわまりのない表情を示し始めるのである...
和辻哲郎 「面とペルソナ」
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