...凄絶きわまりなき光景だった...
海野十三 「火星探険」
...残虐(ざんぎゃく)きわまりなき吸血鬼が出たのだ...
海野十三 「恐怖の口笛」
...危険きわまりないものですから...
海野十三 「金属人間」
...凄惨(せいさん)限(かぎ)りなき空中墳墓(くうちゅうふんぼ)! おおこの奇怪きわまりなき光景を望んで気が変にならないでいられるものがあり得ようか...
海野十三 「空中墳墓」
...不吉きわまりなく...
太宰治 「虚構の春」
...自分の想像の醜悪きわまりなき愚かしさを感じ...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...一脈の悲愴きわまりなき表情が浮びました...
中里介山 「大菩薩峠」
...人の為に尽そうとしても尽し得る余力が無いのは遺憾きわまりが無いが...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...いずれも陰きわまりて陽に転ずる微密のところである...
中谷宇吉郎 「古代東洋への郷愁」
...いずれも陰きわまりて陽に転ずる緻密のところである...
中谷宇吉郎 「神仙道と科学」
...列車の前後で爆発するので、当然列車は瞬時に使い物にならなくなり、進退きわまり、入口へも出口にも行けません...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「見えざる力」
...彼らの表情は揉(も)みくちゃになり険しい影をきざんで変貌きわまりないのだ...
本庄陸男 「石狩川」
...屈伸きわまりなく発動する男女の結合を教えている...
宮本百合子 「新しい一夫一婦」
...もうすっかり霞(かす)んでしまっていたりして変化きわまりない...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...現象的きわまりない...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ウクライナの麦や果実がたわわに露にぬれているところを美しさきわまりなく芸術化したのがありました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...前方の森が暗く続いているためにきわまりもなくものすごい...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...表情を抜き去ってあるはずの能面が実に豊富きわまりのない表情を示し始めるのである...
和辻哲郎 「面とペルソナ」
便利!手書き漢字入力検索