...貴きわたりに交らひ給ふ殿達は...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...捜すに処無きに至りて世に亡きものに極(きわま)りぬ...
泉鏡花 「一景話題」
...私は有馬道からやってくる畳屋のきわさんに『どっかほかにええ店はないか』とそっと頼んでみた...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...島のアンテナに感じた奇怪きわまる放送についてである...
海野十三 「地球要塞」
...進退谷(きわ)まった怪賊は...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...さながら蟻のはいよるがごとくお堀のきわへひたと取りついておりました...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...きわめて意味深長な顔つきで...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...不名誉きわまる自分の姿を見ることは...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そして、国会図書館の国際業務部は、恰も乳房の如き役目を果たして、アメリカの農業技術の戦争中の進歩の姿、また刻一刻を争う現実の革新の姿が、農林省のあらゆる機構に向って、血管の中に流れ入る如くみなぎり、ゆきわたり、満ち溢れていったのである...
中井正一 「機構への挑戦」
...そのままきわめて無関心に階下(した)へ入った様子...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そういう不思議な変化も大概の夢ではきわめて自然に感じられるものである...
堀辰雄 「恢復期」
...混雑をきわめた知足院のあたりで道綱の車は一台の小ざっぱりとした女車のうしろに続き出したので...
堀辰雄 「ほととぎす」
...こまかく見きわめる必要があると思います...
宮本百合子 「新しい抵抗について」
...何かきわめて微妙な成熟が行われて一巻は一巻へと光彩を深めて行ったおどろき...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...きわめて冷静にいった...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...泗水の際(きわ)まで駒を出して...
吉川英治 「三国志」
...思い極(きわ)められたなら...
吉川英治 「新書太閤記」
...禁門堂上の騒擾(そうじょう)もきわめて軽微にすんだ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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