...怨めしう歎きわびた気色(けしき)であつたれば...
芥川龍之介 「奉教人の死」
...他をだますということは自然界にはきわめて普通なことで...
丘浅次郎 「自然界の虚偽」
...それにはきわめて深遠な意味が含まれているという所から...
高神覚昇 「般若心経講義」
...それが木立の陰になっているのを見極(みきわ)めると...
田中貢太郎 「頼朝の最後」
...朝から子供が泣きわめく...
種田山頭火 「行乞記」
...『何もかも実に愚かしいきわみだ!』もはや何一つ待ち設けるものもない今になってみると...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...クリストフにはきわめて不思議に思われた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼はその最後の言葉をきわめてはっきり聞いたような気がして...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ひときわ鮮やかに躍動するのだ...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...つづいてまた何かわけのわからないものが泣きわめきながら僕の頬(ほお)へ押しよせて来た...
原民喜 「鎮魂歌」
...和泉屋の命ひとつを賭けたきわどい勝負で...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...白とか赤とかきわだった片(ひら)は...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...恋人としてはきわめて扱いにくい性格でしたよ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...お猫さんは二町(ママ)四方位にひゞきわたる程...
村山籌子 「川の中へおつこちたお猫さん」
...寒い夜風が吹きわたり...
山本周五郎 「へちまの木」
...彼の顔だけが際立(きわだ)って白かった...
吉川英治 「黒田如水」
...進退きわまってしまった...
吉川英治 「三国志」
...ひときわ激しく泣き出す...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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