...割れ葱に結って緋もみの裂(きれ)で髷を包んだりして...
上村松園 「京のその頃」
...緊張にはちきれそうだった...
海野十三 「空襲葬送曲」
...「井戸のそばのかつらの木の上にきれいな男の方がおいでになっています...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...これじゃ寒くてやりきれないんですもの」「お前さんの荷物はみんな屋根部屋の方へ片づけさせておいたから...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「碧眼」
...いくら拭(ぬぐ)っても拭いきれない過去の汚点がその肉体に滲(し)み着いていた...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...ぎっしりつまった三等車(とうしゃ)の人いきれの中で...
フョードル・ドストエフスキー 神西清訳 「キリストのヨルカに召された少年」
...四人とも非常にきれいであった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...「ただ今(いま)綺麗(きれい)にいたします...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...この色彩がどういうふうにきれいなのだか...
夏目漱石 「三四郎」
...この時三四郎はこれはとうていやりきれないと思った...
夏目漱石 「三四郎」
...お雪はただひたむきにあきれて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...みじめな思いだけはなんとしても溶かしきれなかった...
久生十蘭 「ノア」
...それも二列に、光った宝石のついた、きれいな品だ...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...われ知(し)らず愛(あい)ちやんは小枝(こえだ)の切(きれ)ッ端(ぱし)を拾(ひろ)ひ上(あ)げ...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...色も光沢(つや)もきれいな服の上に薄物の直衣(のうし)をありなしに重ねているのなども...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...私はツツツという短かいきれぎれの叫びごえと...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...それもできれば誰かにおぶさるのだ...
山本周五郎 「留さんとその女」
...「――きれいだね」半之助は花世の姿を見て...
山本周五郎 「山彦乙女」
便利!手書き漢字入力検索