...あきらめきれぬ思いで聞いたものでした...
上村松園 「昔尊く」
...しかし結局こんな事から出入りをしなくなってくれたらいい塩梅(あんばい)だと思っていたのに色男を台無しにされては素直にあきらめきれなかったものかまた明くる日からずうずうしくも平気で稽古にやって来たのでそれならば本気で叩(たた)き込(こ)んでやる真剣の修業に堪(た)えるなら堪えてみよとにわかに態度を改めてピシピシと教えた...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...あきらめきれない気がするのは...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...肉親(にくしん)のみとりさえもあきらめきって...
壺井栄 「二十四の瞳」
...あきらめきった微笑を浮かべて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...感情のきらめきと屋根裏部屋の詩...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...秋の野末の稲妻のように私の脳底にきらめきいり...
久生十蘭 「海豹島」
...星の光に映しだされた銃身のきらめきだった...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...あきらめきれるものではなかったろう...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...生物(せいぶつ)のやうにうごめき、きらめき、なめつくす野火(のび)に燒かれるヒースの山が、リード夫人を呪ひ脅迫(けふはく)した私の心の状態に、ぴつたり適合するに違ひない...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...見れば服が雨粒できらめき...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...燈台のきらめきと...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...きらめき走るかのように見えた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...くぼんだただれた眼のきらめきが...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「悩みのひととき」
...その右には蝎座の赤い星がうつくしくきらめき...
宮沢賢治 「銀河鐵道の夜」
...あとになつてどうにもあきらめきれない悔い...
三好十郎 「「地熱」について」
...華燈のきらめきと龕(がん)の明りがかけ連ねられた...
吉川英治 「三国志」
...あきらめきれぬ女性ではあり...
吉川英治 「平の将門」
便利!手書き漢字入力検索