...きらつく天気に映って俄(にわ)かにそこら明るくなった...
伊藤左千夫 「春の潮」
...霧は四五尺のぼつて日光のきらつく中へ消えてしまふ...
長塚節 「旅の日記」
...朝日にきらつく色を眺めたあと...
夏目漱石 「硝子戸の中」
...きょうは一天晴れ渡りて滝の水朝日にきらつくに鶺鴒(せきれい)の小岩づたいに飛ありくは逃ぐるにやあらん...
正岡子規 「旅の旅の旅」
...あん子は遊んで歸つてくると眼をきらきらさせてゐるが、東京の人達の派手な樣子を見るから、そこから、掻き立てられてゐるのかな、と言ひ、父親の勘三はあん子の時分は眼でいろいろな物を見るから、きらつくんだ...
室生犀星 「神のない子」
...袴野の眼がきらつくと思えば...
室生犀星 「舌を噛み切った女」
...眼ばかりがきらつくななえの顏を見ながら...
室生犀星 「渚」
...うごく」「登子が戻りたがっておりますゆえ」「登子が」高時のきらつく眼が...
吉川英治 「私本太平記」
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