...すべてがすでに乱れきった彼の心をさらにときめかすような物語だった...
有島武郎 「星座」
...(捨身だ!)とっさに肚をきめた川上機関大尉は...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...とつさに覚悟をきめて...
太宰治 「津軽」
...もうそれにきめたわ...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...もつとも海の色をきめる要素は沢山あつて...
中谷宇吉郎 「真夏の日本海」
...親類達の取きめのお蔭で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ひいきめに見てるンでせう? 家も焼けなかつたし...
林芙美子 「浮雲」
...この家にあるいっさいのものと最後的に手を切ることに心をきめていたので...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...連合国は日本国民を抹殺することに相談をきめて...
久生十蘭 「だいこん」
...私は心をきめ、舳を廻して、かえっての来るほうへ舟を進めました...
久生十蘭 「手紙」
...療養院「アインフリイト」およびその院長の評判がきめたのである...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...理合(きめ)は粗(あら)いのに...
三島霜川 「青い顏」
...そいでこれからもずーっと彼の家に居る事にきめたの...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...一つ/\きめているのです...
文部省 「あたらしい憲法のはなし」
...前の甑島の例でも察せられるごとく山の上の風見の鴉(からす)ばかりでは砂の行く先はきめられぬ...
柳田國男 「地名の研究」
...「それでもあなたには御兄弟の情がおありなのですか」こうきめつけて凄いような眼をした...
山本周五郎 「思い違い物語」
...無為無策(むいむさく)の長陣をきめこんで...
吉川英治 「新書太閤記」
...お肚(はら)をきめてござらっしゃることは...
吉川英治 「新書太閤記」
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