...思(おも)い切(き)ってきびしい躾(しつけ)を施(ほどこ)す勇気(ゆうき)のないのが何(なに)よりの欠点(けってん)なのです...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...なかなか見張がきびしいようだ...
海野十三 「太平洋魔城」
...『奈良の寺は方則がきびしいので一番つらうございました...
田山花袋 「道綱の母」
...奴があのレデイを悩ますようなことはさせないつもりだ」ロックはきびしい沈黙を守つて耳をかたむけながらますます確信を強めた...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「ブラウン神父の醜聞」
...きびしい眼で彼女を見てはいなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...何かしらてきびしい市民的な冷笑的な高圧さで叫んだ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...そしてきびしい一面が...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...このあたりはパトロールがきびしいので年若い女がうろうろしてゐるとすぐに見とがめられ...
宮地嘉六 「老残」
...「冬を越す蕾」のきびしい季節は...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第十巻)」
...証拠もねえんだからな」「おまけに銭箱のこともあるしですか」「やけな口をきくもんじゃねえ」きびしい調子で云ってから...
山本周五郎 「さぶ」
...ちゃんとわかるんですから」「てきびしいですね」主馬は苦笑し...
山本周五郎 「山彦乙女」
...きびしい監視の眼をしのんで秘勅の一文をしたためられた...
吉川英治 「三国志」
...他人のきびしい撥で打たれつつ習い覚えた曲の一つか...
吉川英治 「私本太平記」
...よろしいか」きびしい綸言(りんげん)であった...
吉川英治 「私本太平記」
...きびしい軍令(ぐんれい)のもとに...
吉川英治 「神州天馬侠」
...きびしい仕置にあい...
吉川英治 「平の将門」
...間者を殺せば祟(たた)りがあるという御当家のきびしい掟(おきて)を...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...きびしい禁教の象徴として忌(い)みおそれられている十字(じ)架(か)の傷が痕(あと)になって残っていた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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