...いつものようにはきびきびと動けないのに気がついた...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「リップ・ヴァン・ウィンクル」
...きびきびとした成功が齎らす...
有島武郎 「かんかん虫」
...いかにもきびきびと残酷に...
伊藤左千夫 「水害雑録」
...する事がきびきびとしていて...
伊藤左千夫 「廃める」
...作業は水ぎわだってきびきびとはかどるのであった...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...籠城作業(ろうじょうさぎょう)をきびきびとやってのけた...
海野十三 「海底大陸」
...総てがきびきびとして気が利いていた...
江見水蔭 「死剣と生縄」
...きびきびとよくお働きなすつてをられます...
辻村もと子 「早春箋」
...手際よくきびきびと運ばれて行く...
寺田寅彦 「映画雑感(5[#「5」はローマ数字、1-13-25])」
...数分の間きびきびと歩き...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「ボヘミアの醜聞」
...その頃の山田は動作も言葉もきびきびとして...
北條民雄 「道化芝居」
...私はその匂を認め出すと、急に自分の心もちに余裕が生じでもしたように、一層きびきびと、「夜更けて、いま頃になると、いつも余所(よそ)ではそんな事をなさるのでしょうけれど――」と言い足した...
堀辰雄 「ほととぎす」
...米久はいそぐところぢやありません……きびきびと暑いね...
正岡容 「大正東京錦絵」
...きびきびと走り廻っている...
山川方夫 「昼の花火」
...この父子できびきびとやっていた...
山本周五郎 「季節のない街」
...きびきびと歯切れがよかった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...きびきびとした素草鞋(すわらじ)...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...一 今夜のうちに、両替屋の佐渡平の店を訪れて、為替札(かわせふだ)の実否を調べておくこと一 同時に、主人の佐渡屋和平は、鷺江お雪の笛の門人であり、かつ彼女の殺害された十五夜の同日、麻布(あざぶ)の家で死体となっていた町人に相違なければ、この件も、同時に、再吟味をとること一夜半(よなか)には、加山、波越の両名にて、ふたたび博物会の蝋人形の囲い場を見張ること一 明朝、寝込みに、或いは都合によって夕刻、すべての証拠がため整い次第に、東儀与力自身、奉行直筆(じきひつ)の差紙(さしがみ)をふところにして、富武五百之進(いおのしん)の屋敷に赴き、塙郁次郎を御用拉致(らち)することなお細かい手配りや注意については、羅門塔十郎が剃刀(かみそり)で断(た)つように、きびきびと、抜け目なく、頭脳(あたま)のいい指図をした...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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