...おばけやしきのせいようかんのまえに来ました...
江戸川乱歩 「赤いカブトムシ」
...おばけやしきのせいようかんのちかしつで...
江戸川乱歩 「赤いカブトムシ」
...時分どきのせいもあって...
高見順 「いやな感じ」
...寝起きのせいでそう見えるのか...
谷崎潤一郎 「蘿洞先生」
...おまえのいんちきのせいだと...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...風向きのせいでございましょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...あわただしかったこの半年の国の動きのせいであろう...
中谷宇吉郎 「八月三日の夢」
...私の郷土びいきのせいであろうか...
長谷健 「天草の春」
...それはみなお前たちの嘆きのせいだ...
原民喜 「鎮魂歌」
...太陽の直射と極度の渇きのせいでみな耗弱状態になり...
久生十蘭 「海難記」
...事によるとあのときのあの人の眼つきのせいだったのかも知れない...
堀辰雄 「菜穂子」
...さっきのせいの高い目がねをかけた人が...
宮沢賢治 「グスコーブドリの伝記」
...それとも余り旱天つづきのせいか...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...血つづきのせいかおてつに似て...
山本周五郎 「契りきぬ」
...風向きのせいかパチパチと焔(ほのお)のハゼる音までが...
吉川英治 「江戸三国志」
...おお、咲いたな、梅が」「この附近は、南向きのせいか、早咲きにござりますが、吹上(ふきあげ)の方のは、まだつぼみも固うございましょう」「錦霜軒(きんそうけん)の臥龍梅(がりょうばい)もまだ早いかな?」「あれは、わけても遅い方で」「お、錦霜軒で思い出したが――」と吉宗はふと足を止(と)めて、「黒鍬(くろくわ)の小早川剛兵衛(こばやかわごうべえ)はその辺に見当らぬか」「お召とあらば、見てまいりましょう...
吉川英治 「江戸三国志」
...憎まれていて」「飢饉つづきのせいもあろ」「ええ今年も稔(みの)りが薄いといって...
吉川英治 「私本太平記」
...三寝起きのせいもあろうが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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