...きっちりとは入らなかった...
海野十三 「地獄の使者」
...寸法はきっちりと合うのです...
江戸川乱歩 「鏡地獄」
...私のすきな三ツ星さん私はいつも元気ですいつでも私を見て下さい私は諸君に見られてもはずかしくない生活を力一ぱいやりまする私のすきなカシオペヤ私は諸君が大すきだいつでも三人きっちりとならんですゝむ星さんよ生きることはたのしいねほんとに私は生きている...
竹内浩三 「三ツ星さん」
...」このひとはきっちりと肉のしまった...
林芙美子 「新版 放浪記」
...きっちりときまっているくらいなものなんです」「いやはや...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...蔦の葉の大柄な模様の浴衣を褄はずれよくきっちりと着...
久生十蘭 「生霊」
...きっちりとコルセットをつけ...
久生十蘭 「キャラコさん」
...きっちりと身についたカッタウェーは小原の商標のようなものだが...
久生十蘭 「復活祭」
...そのきっちりと手拭でくくられた頭の上に大きい水中眼鏡がのっている...
宮本百合子 「漁村の婦人の生活」
...この頃は虫も退治され、栄養も心身ともによく薬も実に活力の源となるききかたをしているので、きっちりとして、而も収穫的に暮してゆこうとする努力がたのしさを伴っています...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...その頭部にきっちりとはまり・その顔かたちをありのままに現わした・一種のを持っていたから...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...きっちりと肌を抑えているパンティの横から...
山川方夫 「愛のごとく」
...一文字にきっちりと編みあげたつくろわぬ形といい...
山本周五郎 「日本婦道記」
...きっちりとはいた草鞋(わらじ)の下で...
山本周五郎 「橋の下」
...帯も袴の紐(ひも)もきっちりとは緊っていないし...
山本周五郎 「風流太平記」
...二人がきっちりと腰を並べられるほどな狭さの低い自動車だったが...
横光利一 「旅愁」
...――今では大坂城の京橋口に御番頭(ごばんがしら)として詰めてござるが、順慶堀の川ざらいには、土をかついでござった牢人衆であったに)そんなうらやましい噂を、町ではよく聞くが、さて、又八がだんだんに見るところでは、(世の中というやつは、まるで石垣だ、きっちりと、使われる石は組んであって、後から入る隙(すき)はねえものだ)すこし疲れて来たが、また、(なあに、蔓(つる)の見つからねえうちが、そう見えるんだ、うまく、割り込むまでが、むずかしいが、何かへ取ッついてしまえば)と思い直して、間借している馬具師のおやじへも、就職(くち)をたのんでおいた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...形式があんまり固くきっちりと決まっていて...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「真珠の首飾り」
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