...そうすればこんなしどろもどろな言ひ方でなくもう少しきちんとした答が出来るつもりですから...
伊藤野枝 「従妹に」
...ハイペシア・ポターとエリス・T・ポターの名前がきちんとしたいかにもアメリカ風の字体で書いてあつた...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「ブラウン神父の醜聞」
...そのそばにはきちんとした身なりの警部殿が立っており...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「患者兼同居人」
...なかなかきちんとした家庭のように見受けられますがなあ?」とヴェリチャーニノフは...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...實際『なかなかきちんとした家庭』だったし...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...嫁さんはきれい好きなきちんとしたひとで...
豊島与志雄 「山吹の花」
...きちんとした身廻りの品を持った紳士は(後で弁護士だと知れた)...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...きちんとした服装...
永井隆 「この子を残して」
...それだのに焼け跡に早くもきちんとした家を建てて暮らしていなさる...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...今はそんな趣きはすっかり無くなってきちんとした掘割になってしまった...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...きちんとした、そして少し悲しさうでさへある、小さな女の子の顔を見ると、あそこにまだお前は成長してゐるのではないかしらとおもふ...
原民喜 「火の子供」
...同じようにきちんとした服を着ており...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...きちんとした、正道の西洋料理店...
古川緑波 「神戸」
...道理には従うというきちんとした習慣で育てられれば...
宮本百合子 「新しい躾」
...きちんとした気分の正月です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...きちんとした勘定もしなければ予算も立てなかった...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...張りのあるきちんとした楷書風(かいしょふう)のものが本筋(ほんすじ)でありましょう...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...きちんとしたことの好きな性分なのだろう...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
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