...きちんとした垣根...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...そのきちんとしたお太鼓が搖めく髮に隱れた...
石川啄木 「鳥影」
...要するに初めからきちんとした箱詰めの様な生活を真似(まね)るよりも...
大隈重信 「青年の元気で奮闘する我輩の一日」
...それあ親父やおふくろは立派なきちんとした人達なんだ...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...ある冬の日の本郷通りで会った四方太氏は例によってきちんとした背広に外套姿であったが...
寺田寅彦 「俳諧瑣談」
...きちんとした条理が立っていた...
徳田秋声 「黴」
...嫁さんはきれい好きなきちんとしたひとで...
豊島与志雄 「山吹の花」
...そうして道庵先生の方がきちんとした旅姿なのに...
中里介山 「大菩薩峠」
...思いの外にきちんとした身だしなみで...
中里介山 「大菩薩峠」
...今はそんな趣きはすっかり無くなってきちんとした掘割になってしまった...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...なかなかきちんとした...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...きちんとした説明のしやうのない...
林芙美子 「幸福の彼方」
...洋服もダブルのきちんとしたものを身につけてさつぱりした樣子をしてゐたけれども...
林芙美子 「風媒」
...こう、きちんとした、理路整然たる、胸のすくような、快刀乱麻を断つってえな風な、「ネー、テー、ドーン」といった調子で、断々乎として、生きて行きてえもんだ...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...その本屋から出る本は内容装釘(そうてい)共に全体としてきちんとした一定の特色が貫いているというのが好ましいことだ...
三木清 「書物の倫理」
...きちんとした價格を持つてゐるものであることを...
室生犀星 「汽車で逢つた女」
...勤めはきちんとしたまえ...
山本周五郎 「はたし状」
...落款までが漢隷のきちんとした書風...
山本笑月 「明治世相百話」
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