...このきちんとした老僕の周圍を跳びはねたり...
アーヴィング 高垣松雄訳 「驛傳馬車」
...そうすると今(いま)までの旅装束(たびしょうぞく)がその場(ば)できちんとした謁見(おめみえ)の服装(ふくそう)に変(かわ)るのでございます...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...要するに初めからきちんとした箱詰めの様な生活を真似(まね)るよりも...
大隈重信 「青年の元気で奮闘する我輩の一日」
...おくみの、根の上つた日本髪や、帯の背中の恰好なぞは、どうしても、きちんとした、上品な小間使らしい女に見えた...
鈴木三重吉 「桑の実」
...きちんとした身なりをしてをり...
鈴木三重吉 「勇士ウ※[#小書き片仮名ヲ]ルター(実話)」
...かねて思いはかっていたよりも十倍くらいきちんとしたお宅だったので...
太宰治 「狂言の神」
...それあ親父やおふくろは立派なきちんとした人達なんだ...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...そのそばにはきちんとした身なりの警部殿が立っており...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「患者兼同居人」
...「きちんとした家庭だったらどうだと仰しゃるんです?」と...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...注意を配ったきちんとした服装をしていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...きちんとした真新しい身の廻りのものを持った...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...そうして道庵先生の方がきちんとした旅姿なのに...
中里介山 「大菩薩峠」
...狹苦(せまくる)しいにしてもきちんとした傭人部屋(やとひにんべや)の周圍(しうゐ)の土(つち)に箒目(はうきめ)を入(い)れて水(みづ)でも打(う)つて見(み)たり...
長塚節 「土」
...紺飛白を着てきちんとした姿...
林芙美子 「新版 放浪記」
...きちんとした一人の生活をつゞけられてゆける私が...
林芙美子 「風媒」
...親分のようにきちんとした地味な服装だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「真劇シリーズ」
...きちんとした勘定もしなければ予算も立てなかった...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...きちんとしたことの好きな性分なのだろう...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
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