...さすがにまだ端然(きちん)と坐って...
泉鏡花 「婦系図」
...部屋はきちんと片づいている...
海野十三 「大使館の始末機関」
...調剤師のやるようなきちんとしたのではなかったので...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...そうしてきちんと指輪をはめて...
太宰治 「兄たち」
...一両の小判をきちんと載せ...
太宰治 「新釈諸国噺」
...きちんと坐り直してそう言った...
太宰治 「火の鳥」
...父親はきちんと坐って...
徳田秋声 「足迹」
...勘定をきちんとする主人なんてめったにありませんからね...
徳田秋声 「縮図」
...それでいて、きちんと坐って、片手で火鉢のふちをさすりながら、何の話かって、いきなりそうなんでしょう...
豊島与志雄 「千代次の驚き」
...あたりはきちんと片づいてゐる...
林芙美子 「暗い花」
...きちんと髪を短かく刈った紳士などの恐ろしく嫌いな画家にとっては...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...きちんきちんとは果さないでさ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...もと埋葬されたときのきちんとした窮屈な姿勢をいくらかでも変えているのを私は見た...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「早すぎる埋葬」
...せつかくきちんと整頓されてゐるものをひつくり返し...
三木清 「人生論ノート」
...自分は来年はますますきちんとして...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...毎月の定(きま)った物はきちんと送るし...
山本周五郎 「追いついた夢」
...きちんと捲きあがつてゐた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...寒々しい広間の中程にきちんと冷たい顔して坐っていたが...
吉川英治 「新書太閤記」
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