例文・使い方一覧でみる「きせる」の意味

...鉈豆（なたまめ）の煙管（きせる）をすぱすぱやりながら... 鉈豆の煙管をすぱすぱやりながらの読み方
芥川龍之介「路上」

...煙管（きせる）を逆に吹口でぴたり戸外（おもて）を指して... 煙管を逆に吹口でぴたり戸外を指しての読み方
泉鏡花「婦系図」

...――よっこらしょい」と長造は煙管（きせる）をポンと一つ... ――よっこらしょい」と長造は煙管をポンと一つの読み方
海野十三「空襲葬送曲」

...従ってこの下宿の帳場に坐っていつもいつも同じように長い煙管（きせる）をふすべている主婦ともガラス障子越しの御馴染（おなじみ）になって... 従ってこの下宿の帳場に坐っていつもいつも同じように長い煙管をふすべている主婦ともガラス障子越しの御馴染になっての読み方
寺田寅彦「雪ちゃん」

...爺さんは黙って左の掌（てのひら）にこつ／＼煙管（きせる）をはたいて居る... 爺さんは黙って左の掌にこつ／＼煙管をはたいて居るの読み方
徳冨健次郎「みみずのたはこと」

...煙管（きせる）啣（くわ）えて... 煙管啣えての読み方
徳冨健次郎「みみずのたはこと」

...松本幸四郎（まつもとこうしろう）が高麗格子（こうらいごうし）の褞袍（どてら）に鉢巻（はちまき）して片手の指先にぼんやりと煙管（きせる）を支（ささ）へさせたるが如き... 松本幸四郎が高麗格子の褞袍に鉢巻して片手の指先にぼんやりと煙管を支へさせたるが如きの読み方
永井荷風「江戸芸術論」

...あわててそれを煙管（きせる）にうつそうとしたが... あわててそれを煙管にうつそうとしたがの読み方
中里介山「大菩薩峠」

...煙管（きせる）をすつと拔（ぬ）いてから又（また）齒齦（はぐき）へ空氣（くうき）を吸（す）うて煙（けぶり）と一つに飮（の）んで畢（しま）つたかと思（おも）ふやうにごくりと唾（つば）を嚥（の）んで... 煙管をすつと拔いてから又齒齦へ空氣を吸うて煙と一つに飮んで畢つたかと思ふやうにごくりと唾を嚥んでの読み方
長塚節「土」

...煙管（きせる）は転がった... 煙管は転がったの読み方
夏目漱石「虞美人草」

...煙管（きせる）の雨は降りました... 煙管の雨は降りましたの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...最合（もあ）い煙草の煙管（きせる）を八五郎に渡して... 最合い煙草の煙管を八五郎に渡しての読み方
野村胡堂「銭形平次捕物控」

...後生だから起してくれ」煙管（きせる）をポイと投（ほう）って... 後生だから起してくれ」煙管をポイと投っての読み方
野村胡堂「芳年写生帖」

...煙管（きせる）の吸口をがちがち噛んだ... 煙管の吸口をがちがち噛んだの読み方
本庄陸男「石狩川」

...... の読み方
槇村浩「水車小屋」

...四号室が空いてるはずだ」それから煙管（きせる）と煙草入（たばこい）れを抽斗（ひきだし）から取り出すと... 四号室が空いてるはずだ」それから煙管と煙草入れを抽斗から取り出すとの読み方
森下雨村「五階の窓」

...手が足りなければこっちで人を雇うよ」「恩にきせるとでも思うの」とおゆうは茂次を見あげた...
山本周五郎「ちいさこべ」

...蘭方（らんぽう）でいえば神経衰弱……」煙管（きせる）へ一服つめてみたが... 蘭方でいえば神経衰弱……」煙管へ一服つめてみたがの読み方
吉川英治「鳴門秘帖」

「きせる」の書き方・書き順

いろんなフォントで「きせる」

「きせる」の英語の意味