...過去(かこ)の一切(さい)の羈絆(きずな)を断(た)ち切(き)ることによりて...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...そうした絆(きずな)を断ち切ってしまって...
犬田卯 「沼畔小話集」
...この世でのいろいろの厭なきずなを断つことが出来る...
海野十三 「火葬国風景」
...神聖な剣は煩悩(ぼんのう)のきずなを断つ...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...やっぱり西洋人にしても過去のきずなを余りに判然と断ち切るのが恐ろしいんじゃないのかな」「どうしようと君の勝手だが...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...この人の唯一の情緒生活のきずなの無残に断たれるという場面が一種の伏線となっているので...
寺田寅彦 「自由画稿」
...過去の恋愛に二人を結び付ける絆(きずな)が断たれるのは...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...絆(きずな)を解かれて...
中里介山 「大菩薩峠」
...「得点のきずなを失ひましたね」といふ風に聞きとれることをいはれる...
三好達治 「棋家の文章など」
...9940命の緒も愛の絆(きずな)も切れました...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...しかも両者とも志保と深い絆(きずな)につながれているのだ...
山本周五郎 「菊屋敷」
...兄弟のきずな、主従のきずなは、なお断ちえても、悪い仲間の籍を抜けて、正しきへ返ろうとする道はむずかしい...
吉川英治 「大岡越前」
...しかもその絆(きずな)はきれずに旅から旅へのしがない生活を続けた後...
吉川英治 「剣難女難」
...義理もなければ絆(きずな)もない筈...
吉川英治 「剣難女難」
...すでに周囲の絆(きずな)は断ち...
吉川英治 「私本太平記」
...あんな絆(きずな)に惑(まど)ったり悶(もだ)えたりしていたのか...
吉川英治 「親鸞」
...そういうきずなにはきわめて弱いかれの個性――凡人凡智(ぼんじんぼんち)の情熱である...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...世の中の絆(きずな)を何も持っていない姿である...
吉川英治 「宮本武蔵」
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