...――いゝ磨砂(みがきずな)だの...
泉鏡太郎 「飯坂ゆき」
...もはや人獣のこの浅ましい紲(きずな)から逃れ去ることはできなくなってくるのです...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...こうしていては今に絆(きずな)に繋がれる...
谷崎潤一郎 「三人法師」
...其の絆(きずな)を断ち切るまでに...
谷崎潤一郎 「二人の稚児」
...結ぶ者と結ばれる者とのあいだの断つべからざる結縁のきずなである...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...あらゆる絆(きずな)から脱したと思った...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それゆえ幾千年の後の世の今になっても秋がきてその子の子らがあの入江にわたってくると恩愛のきずなにひかれて美しい昔の姿をあらわすのである...
中勘助 「島守」
...自分たちの手抜かりから猛獣の絆(きずな)を絶ってしまったことは...
中里介山 「大菩薩峠」
...ウィリアムが日毎夜毎に繰り返す心の物語りはこの盾と浅からぬ因果の覊絆(きずな)で結び付けられている...
夏目漱石 「幻影の盾」
...信仰や理知の束縛(きずな)を解き放ってのう...
オマル・ハイヤーム 'Umar Khaiyam 小川亮作訳 「ルバイヤート」
...下界の絆(きずな)を皆切って...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...強い情愛のきずなを切り...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...関係はあっても絆(きずな)はないのですね?」博士は...
山川方夫 「博士の目」
...しかも両者とも志保と深い絆(きずな)につながれているのだ...
山本周五郎 「菊屋敷」
...仲間(なかま)の籍(せき)悪友仲間のきずなほど...
吉川英治 「大岡越前」
...兄弟のきずな、主従のきずなは、なお断ちえても、悪い仲間の籍を抜けて、正しきへ返ろうとする道はむずかしい...
吉川英治 「大岡越前」
...主従骨肉のきずなにしばられて...
吉川英治 「私本太平記」
...日ごろのきずなから解放される愉しさを...
吉川英治 「随筆 新平家」
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