...建てつけの悪るい障子が磨(す)りへらされた溝ときしり合って...
有島武郎 「星座」
...ミシミシときしりはじめました...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「人魚の姫」
...しろがねの樞(くるる)はきしり...
薄田淳介 「白羊宮」
...隣の部屋からキンキン早すぎる回転の安蓄音器が、きしりわめく...
太宰治 「音に就いて」
...赤い日影が時計台を染めて賄所(まかないしょ)の井戸が威勢よくきしり始めるのであった...
寺田寅彦 「花物語」
...すでに列車は激しいきしり音(ね)を立てながらカーヴを曲っていた...
コナン・ドイル 新青年編輯局訳 「臨時急行列車の紛失」
...閂(かんぬき)の太いきしりなどでは...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...きしりうなっている...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...床板(ゆかいた)はきしり...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...はた冴えまさる氷雪のきしり...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...車道には電車がきしり...
北條民雄 「癩者」
...軽いきしりがして...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...静々と車はきしり出す...
宮本百合子 「悲しめる心」
......
三好達治 「駱駝の瘤にまたがつて」
...硝子戸が鈍いきしりで少しづつ開けかかり...
室生犀星 「はるあはれ」
...「しじゅう車井戸のきしりを聞き慣れている者と同じことさ」といった...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...引退(ひきしりぞ)く...
吉川英治 「私本太平記」
...ガンとこたえた弾丸力に驚いて退(ひ)きしりぞいた...
吉川英治 「新・水滸伝」
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