...隣の部屋からキンキン早すぎる回転の安蓄音器が、きしりわめく...
太宰治 「音に就いて」
...隣の部屋からキンキン早すぎる廻転の安蓄音器が、きしりわめく...
太宰治 「音について」
...……揺りかごは悲しげにきしり...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ねむい」
...その力爭に二勇士の背中はげしくきしり合ひ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...閂(かんぬき)の太いきしりなどでは...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...鎌倉をさして引退(ひきしりぞ)く」茂太郎は程よきところへ蓆を敷きました...
中里介山 「大菩薩峠」
...逆に凍みつく鋭いきしり...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...ぎいぎいときしりながら...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...唯々(たゞ/\)ころぼそく成(な)りますとて身(み)をちゞめて引退(ひきしりぞ)くに...
一葉女史 「ゆく雲」
...車道には電車がきしり...
北條民雄 「癩者」
...往來を通る電車のきしり...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...お父さん!リヤカアのきしり...
三好十郎 「樹氷」
...硝子戸が鈍いきしりで少しづつ開けかかり...
室生犀星 「はるあはれ」
...白い細かな砂をきしりつゝ...
柳田國男 「ひじりの家」
...旗本の人びとも追躡(ついじょう)する敵を撃退しつつ浜松城下までひきしりぞいた...
山本周五郎 「死處」
...兵を収めてついに引退(ひきしりぞ)いた...
吉川英治 「三国志」
...曹洪はかなわじとばかり引きしりぞく...
吉川英治 「三国志」
...ガンとこたえた弾丸力に驚いて退(ひ)きしりぞいた...
吉川英治 「新・水滸伝」
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