...その袋の中からは普通の脇差(わきざし)が一口(ひとふり)...
江見水蔭 「備前天一坊」
...これ雪頽(なだれ)んとするの萌(きざし)也...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...つと妓達のゐる二階の方を振り向きざま...
薄田泣菫 「茶話」
...」どうしてあんな気障(きざ)な事を言ったのだろう...
太宰治 「パンドラの匣」
...一条路(ひとすじみち)を保叔塔の聳(そび)えている宝石山(ほうせきざん)へのぼって寺へと往ったが...
田中貢太郎 「蛇性の婬」
...駒井甚三郎はこの時も深く銘(きざ)みつけられました...
中里介山 「大菩薩峠」
...卯平(うへい)はむつゝりとして額(ひたひ)に深(ふか)く刻(きざ)んだ大(おほ)きな皺(しわ)を六(むづ)ヶ敷相(しさう)に動(うご)かしては堅(かた)い餅(もち)を舐(しやぶ)つた...
長塚節 「土」
...彫(きざ)んだような頬を...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...脇差を引抜きざまガバと自分の腹へ突き立てたのは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この文七が殺す筈だつた――つて」「三月は妙に刻(きざ)んだね」「無盡の金が取れるから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...間違つたやうな振りをして破つたのだらう」「そいつは氣障(きざ)だね」「ところで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...緋縮緬(ひぢりめん)でないのが氣障(きざ)ですね」などと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一生消えぬかなしき影を胸にきざむ人もあり...
樋口一葉 「ゆく雲」
...手は野菜をきざみ...
三好十郎 「廃墟(一幕)」
...言い分が気障(きざ)じゃないの...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...まだ働きざかりじゃあないのかい」「としは四十一さ」と与平は力のない笑いかたをして云った...
山本周五郎 「さぶ」
...詩豈活きざらむや...
横瀬夜雨 「花守」
...再びまた祁山(きざん)へ出ることは難(かた)かろう...
吉川英治 「三国志」
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