...』という考(かんがえ)が橘姫(たちばなひめ)の胸(むね)の奥深(おくふか)く刻(きざ)み込(こ)まれた筈(はず)でございましょう...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...かゝる日には年ゆたかなる兆(きざし)とて...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...そして自分が信吾と並んで話し乍ら歩く……何となき不安が胸に萌(きざ)してゐた...
石川啄木 「鳥影」
...ややその右によって宝石山(ほうせきざん)の姿がくっきりと盛上り...
海野十三 「西湖の屍人」
...鼠(ねずみ)を見てさえ気絶の真似をする気障(きざ)な女たちだ...
太宰治 「作家の手帖」
...おそろしいくらゐに気障(きざ)だ...
太宰治 「津軽」
...神が仁慈をきざんだその顔の上に勇武をきざみつけてる大きな傷痕(きずあと)をながめた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...きざだけじゃすまされねえぜ」「そういうわけではないんですよ...
中里介山 「大菩薩峠」
...小きざみに消えるかとおもふと...
牧野信一 「泉岳寺附近」
...才女でないことはありませんがきざな気がしました...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...眩暈(めまい)が萌(きざ)して来た...
森鴎外 「護持院原の敵討」
...ついに大逆を兆(きざ)し...
吉川英治 「三国志」
...予定のように祁山(きざん)に布陣をなし遂げた...
吉川英治 「三国志」
...日限を十日余りも遅れてやっと祁山(きざん)に着いた...
吉川英治 「三国志」
...気風一変のきざしが見ゆる...
吉川英治 「新書太閤記」
...このおじさんがいけないよっ」往来へ、こう大声で、危急を訴えながら、持っていた木剣は、その悲鳴とは反対に、いつか小柳生城で猛犬の太郎を擲(なぐ)り殺したような力で、振り向きざま、ぐわんと男の脳天を打っていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...「それッ!」真っ黒になって、武蔵へ追いすがり、追いつきざま、五、六名が、「――かっッ」「今になって!」組まんとするばかり打(ぶ)つかって行くと、武蔵は身を伏せ、「ちいイッ」右刀で、彼らの脛(すね)を薙(な)いだ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...老いの兆(きざ)しを現し...
吉川英治 「宮本武蔵」
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