...もろ刄のつるぎのようなするどいききめがあらわれようというものさ...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「人魚のひいさま」
...その効目(ききめ)か...
海野十三 「蠅男」
...藥のききめは充分らしい...
小穴隆一 「二つの繪」
...屹度効力(ききめ)があるだらうと思つたからだつた...
薄田泣菫 「茶話」
...発汗剤のききめか...
寺田寅彦 「枯菊の影」
...われ生来多病なりしかどその頃は腹痛む事稀なりしかば八重が頻(しきり)にかの草の効験(ききめ)あること語出(かたりい)でても更に心に留(と)むる事もなくて打過(うちす)ぎぬ...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...それは何の効(ききめ)もない...
中里介山 「大菩薩峠」
...そっと一両握らしてやった」「なるほど」「そうして利目(ききめ)のところを見ていると...
中里介山 「大菩薩峠」
...相手が小さ過ぎるから勢よく抛(な)げつける割に利目(ききめ)がない...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...利目(ききめ)がございましたか」「これにゃあ...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...それも父親にはききめがない...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...六脚韻を踏んだアイオン調で朗吟しはじめたが一向利目(ききめ)がなかった...
牧野信一 「ゼーロン」
...それにつけても思うのは、薬のききめです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...きっと本当にそういうききめもあるわけですね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...即効的ききめのある存在と自分をしよう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...たしかに効目(ききめ)があるという経験にもなっていたのである...
柳田国男 「母の手毬歌」
...鴻山が心をこめてのませた南蛮薬草(なんばんやくそう)のききめもなく...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...呪文(じゅもん)のききめも頼みなく見えて来た...
吉川英治 「宮本武蔵」
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