...休暇になつてからの学校ほど伽藍堂(がらんどう)に寂しいものはない...
石川啄木 「鳥影」
...殆どがらんどうのやうだ...
岩野泡鳴 「鹽原日記」
...」義雄は殆どがらんどうになつた聽衆席をのぞいて見たり...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...そのがらんどうの鎧がどうしてこんなに脈打っているのだろう...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...その上にがらんどうのコンクリートの倉庫が...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...果せるかな家内のものは皆新宅へ荷物を方付に行って伽藍堂(がらんどう)の中(うち)に残るは我輩とペンばかりである...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...胸ががらんどうになつて侘びしく...
太宰治 「知らない人」
...するとその石の向うががらんどうらしい音がするのであった...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...がらんどうの天井(てんじょう)を支える頑丈な柱の角から現れ...
峠三吉 「原爆詩集」
...それと核との間はがらんどうで何もない...
永井隆 「長崎の鐘」
...今は殿堂はがらんどうで...
野上豊一郎 「パルテノン」
...その市街はがらんどうで夜なんかはまつくらです...
萩原朔太郎 「都會と田舍」
...がらんどうの空家で...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...三方ともがらんどうの...
平出修 「夜烏」
...がらんどうな貧しい標本がぼつねんと並んでいた私の訪ねた友はこゝにいなかった...
槇村浩 「京都帝国大学(十四行詩)」
...物干場のがらんどうな湿っぽい大きさがナースチャを恐れさした...
「赤い貨車」
......
三好達治 「駱駝の瘤にまたがつて」
...昇る伽藍堂塔(がらんどうとう)の附属も...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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