...休暇になつてからの学校ほど伽藍堂(がらんどう)に寂しいものはない...
石川啄木 「鳥影」
...休暇になつてからの學校ほど伽籃堂(がらんどう)に寂しいものはない...
石川啄木 「鳥影」
...その生活は何處かに空洞(がらんどう)のやうな空所があつたに相違ない...
薄田泣菫 「久米の仙人」
...胸ががらんどうになつて侘びしく...
太宰治 「知らない人」
...屋根裏のがらんどうにぼつねんとしてゐると...
種田山頭火 「行乞記」
...カーテン、袖(そで)が一つ、袖がもう一つ――その先は、がらんどうだ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...八日めがらんどうになった倉庫...
峠三吉 「原爆詩集」
...その文化の直接の後継者がいなくなったがらんどうの空地のようなものである...
野上豊一郎 「七重文化の都市」
...その上に腰をかけて編物をしてゐる娘もなく煖爐に坐る黒猫の姿も見えない白いがらんどうの家の中で私は物悲しい夢を見ながら古風な柱時計のほどけて行く錆びたぜんまいの響を聽いた...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...がらんどうな家の片隅に...
林芙美子 「新版 放浪記」
...がらんどうな家の片隅に...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...三方ともがらんどうの...
平出修 「夜烏」
...がらんどうな貧しい標本がぼつねんと並んでいた私の訪ねた友はこゝにいなかった...
槇村浩 「京都帝国大学(十四行詩)」
...やさしく彼の肩をたゝいて「お休み」と言った伊藤の故郷は「寒流」の流れるうすらさむい里だ彼は荒れすさんだ心の大陸の廃墟へ帰って行った敗北の竪琴は彼のがらんどうな胸の中でぶーんぶーんと横っちょに揺れながら「サヴェートになったら帰っておいで」と彼に告げた5 工屋戦二同志工屋戦二―――この若い労働者はわたしらに...
槇村浩 「人民詩人への戯詩」
......
槇村浩 「餅の歌」
...がらんどうで中身のない言葉が...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...内部はがらんどうらしく察せられたが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...伽藍洞(がらんどう)の痴呆状態に成り果てた...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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