...そのがらんどうの鎧がどうしてこんなに脈打っているのだろう...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...お尻の下はがらんどうだ...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...それは、中は、がらんどうで、外はすぼまっている、という意味でした...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...ちょうどわが家の庭そっくりのがらんどうが出来てしまっていた...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「可愛い女」
......
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...八日めがらんどうになった倉庫...
峠三吉 「原爆詩集」
...としとったお母さん逝(い)ってはいけないとしとったお母さんこのままいってはいけない風にぎいぎいゆれる母子寮のかたすみ四畳半のがらんどうの部屋みかん箱の仏壇のまえたるんだ皮と筋だけの体をよこたえおもすぎるせんべい布団のなかで終日なにか呟(つぶや)いているお母さんうそ寒い日が西の方...
峠三吉 「原爆詩集」
...伽藍堂(がらんどう)のような真中(まんなか)に立って...
夏目漱石 「行人」
...あたりを伽藍堂(がらんどう)の如く淋(さび)しく見せた...
夏目漱石 「道草」
...その文化の直接の後継者がいなくなったがらんどうの空地のようなものである...
野上豊一郎 「七重文化の都市」
...がらんどうに掘られてゐる...
萩原朔太郎 「宿命」
...がらんどうになればむろんあらゆる方向に障害なくはい廻ることができるだろうが...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...がらんどうの空家で...
久生十蘭 「我が家の楽園」
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槇村浩 「餅の歌」
...草むらの底のほうは下葉が落ちつくしてがらんどうになり...
室生犀星 「螽※[#「虫+斯」、第3水準1-91-65]の記」
...内部はがらんどうらしく察せられたが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...伽藍洞(がらんどう)の痴呆状態に成り果てた...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...昇る伽藍堂塔(がらんどうとう)の附属も...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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