...私（わたくし）の乘（の）つてゐる二等（とう）室（しつ）の戸（と）ががらりと開（あ）いて十三四の小娘（こむすめ）が一人（ひとり）... 
芥川龍之介 「蜜柑」
...私の乗つてゐる二等室の戸ががらりと開いて...
芥川龍之介 「蜜柑」
...前垂掛けとはがらりと変って...
泉鏡花 「婦系図」
...下部屋（しもべや）の戸ががらり勢いよくあく音がして...
伊藤左千夫 「隣の嫁」
...隣室の襖ががらりと開く（道夫起き出る）道夫 お父さんもお母さんも...
海野十三 「新学期行進曲」
...表の戸ががらりと開いて其處へぬつと立つたのは五十嵐である...
高濱虚子 「俳諧師」
...がらりと玄関が内からあいて...
太宰治 「正義と微笑」
...三方がらりと明放した小綺麗な一間があつて...
田山録弥 「田舎からの手紙」
...がらりと変ってしまえばいい...
アントン・チェーホフ 神西清訳 「桜の園」
...雰囲気（ふんいき）もがらりと変わっていた...
徳田秋声 「仮装人物」
...表の戸ががらりと引開けられた...
豊島与志雄 「特殊部落の犯罪」
...がらりと今度こそ格子が明（あ）いた...
永井荷風 「妾宅」
...次の間（ま）の時計が九時を打出（うちだ）した時突然（とつぜん）格子戸（かうしど）ががらりと明いた...
永井荷風 「すみだ川」
...八畳の間は一際がらりとしたように思われた...
永井荷風 「春雨の夜」
...くぐり戸ががらりとあいて...
中里介山 「大菩薩峠」
...格子（こうし）がすぐがらりと開いた...
夏目漱石 「明暗」
...三十分（ぷん）許（ばかり）して格子（かうし）ががらりと開（あ）いたので...
夏目漱石 「門」
...がらりと模様が変ってきた...
吉川英治 「新・水滸伝」
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