...蠕動をつづける腸(はらわた)をながめるのであった...
海野十三 「生きている腸」
...そういう顔が順々に現われるだけでそれをながめる観客は今までに起こって来た事件の行きさつを一つ一つありありと思い出させられる...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...無言の叱責(しっせき)でこの放蕩(ほうとう)児をながめるのほかはなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...過去と称する漠然たる幻の立ちこめた曠野(こうや)を憂鬱(ゆううつ)にながめる人たちの頭には...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...誰でも恍(うっと)りとしてながめるほどの美人です...
中里介山 「大菩薩峠」
...お角のながめることがもう少し早かったならば...
中里介山 「大菩薩峠」
...川の向うをながめると...
野村胡堂 「胡堂百話」
...その軽率をとがめるように...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...誰も見とがめる者はありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...砂土原町の伊勢屋のことを話すのも気がとがめるからだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...渡舟の上からながめると...
久生十蘭 「奥の海」
...マクスウェルがとがめるように言った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...とがめることのできることがらだと思いますが...
三好十郎 「アメリカ人に問う」
...きのうからの無礼は、どうか御用捨(ごようしゃ)を」と、なんべんとなく、腰をかがめる...
吉川英治 「私本太平記」
...義元の眼から子の氏真(うじざね)を見るように――雪斎から義元をながめると...
吉川英治 「新書太閤記」
...ばたばたと“伏せ”の列を布(し)いたのをながめると...
吉川英治 「新書太閤記」
...若い人のそうした野心をながめるのが人ごとならずぼくは好きだ...
吉川英治 「随筆 新平家」
...眼を返してお濠と土手とをながめるならば...
和辻哲郎 「城」
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