...松明の尖(さき)がぼっと伸びると...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
......
高見順 「死の淵より」
...ひとがぼっとしているときには...
太宰治 「座興に非ず」
...古い水車がぼっと鼻のさきに浮んだ...
太宰治 「火の鳥」
...頭がぼっとするような日でした...
豊島与志雄 「香奠」
...煙草の先がぼっと燃えたが...
豊島与志雄 「田原氏の犯罪」
...何処であたしは下宿人を失っちまったんだろう? 頭がぼっとしてきちまった...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...目に見える限りがぼっと白く...
水野葉舟 「遠野へ」
...家の灯で馬車の中がぼっと見える...
水野葉舟 「遠野へ」
...頭がぼっとなり、眼の前が暗くなった...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...舟で燃す火がぼっと霞(かす)んで...
山本周五郎 「寒橋」
...又平は眼の前がぼっとなるように思った...
山本周五郎 「風流太平記」
...いつも頬がぼっと赭く...
横光利一 「夜の靴」
...暫くは自己嫌悪を覚えあたりがぼっと暗く狭ばまって来るようだった...
横光利一 「旅愁」
...紫陽花の一株がぼっと白くにじみ出ている...
横光利一 「旅愁」
...その星の光をよく見ていると虹色の暈(かさ)がぼっとさしていた...
吉川英治 「三国志」
...敵が柴をつんで焼き立てる火光がぼっと空に映じた...
吉川英治 「三国志」
...――とたんに水分の多い夜空の一角がぼっと赤らみ...
吉川英治 「新書太閤記」
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