...大きながたぴしの木造の建物が建っていた...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「リップ・ヴァン・ウィンクル」
...戸という戸ががたぴしと鳴りはためいていた...
有島武郎 「或る女」
...この一般的ながたぴしゃ騒ぎからして...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...がたぴしという物音は皿鉢飛んだ騒動(さわぎ)なり...
泉鏡花 「活人形」
...暫くすると門先(かどさ)きにがたぴし荷車の音がして入つて来たものがある...
薄田泣菫 「茶話」
...聞き分けられぬまでにさゝやかな kichern(くすくす)や zirpen(さへづり)から遠くまで響き渡る klirren(がちやがちや)や knarren(がたぴし)に到るまで...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...がたぴし破戸(やれど)をあけて三人を招き入れ...
太宰治 「新釈諸国噺」
...お島はそこらをがたぴし言わせて...
徳田秋声 「あらくれ」
...建附なども定めしがたぴししてることだろうと思われたし...
豊島与志雄 「絶縁体」
...近所(きんじよ)の百姓(ひやくしやう)の雨戸(あまど)を開(あ)ける音(おと)が性急(せいきふ)にがたぴしと聞(きこ)えた...
長塚節 「土」
...孝次郎はがたぴしした硝子戸を開けて飮み屋へはいつた...
林芙美子 「雨」
...役人はがたぴしと水車小屋の一枚戸をひきあけて...
火野葦平 「花と龍」
...こうしてがたぴし揺れる汽車の中に腰かけていると...
アルジャナン・ブラックウッド 森郁夫訳 「秘密礼拜式」
...さらにがたぴしどたばた賑やかな音響を展開しながら...
山本周五郎 「思い違い物語」
...本当に彼は負けないというのか」「えええそれはです」泰助がそう云いかけたとき玄関のほうにどたんばたんがたぴしという物音が起こり...
山本周五郎 「思い違い物語」
...この戸は閉めるから」吾助はがたぴしと雨戸を閉め...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...やがて、がたぴし、内から戸をあけると、『あっ、御城下のお嬢様?』吃驚(びっくり)したのであろう、大きな声で云った...
吉川英治 「篝火の女」
...泥鰌(どじょう)も、もうお父(とっ)さんに上げたから、喰べるなら、下げて来てやるよ」「すまないなあ」「お湯ものむのだろ」「湯も欲しい」「待っといで」童子は、がたぴしと、板戸をあけて、次の部屋にかくれてしまう...
吉川英治 「宮本武蔵」
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