...大きながたぴしの木造の建物が建っていた...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「リップ・ヴァン・ウィンクル」
...がたぴしという物音は皿鉢飛んだ騒動(さわぎ)なり...
泉鏡花 「活人形」
...屹度荷馬車ががたぴしと地響きをさせて通るものだ...
薄田泣菫 「茶話」
...活溌(かっぱつ)にがたぴしといふ音すずし何事も人に従ひ老涼し八月九日 「玉藻五句集(第六十五回)」笑(え)みわれて泳ぎをる子は女の子つばくろの飛び迷ひ居(お)り霧の中八月十五日 句謡会...
高浜虚子 「六百句」
...がたぴし破戸(やれど)をあけて三人を招き入れ...
太宰治 「新釈諸国噺」
...馬場とふたりで腐りかけた雨戸をがたぴしこじあけた...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...馬場とふたりで腐りかけた雨戸をがたぴしこじあけた...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...がたぴし、あの雨戸をしめるのに、苦労していたらしいわ...
太宰治 「春の盗賊」
...襖(ふすま)をがたぴしと締め...
田中貢太郎 「文妖伝」
...がたぴししているあの辺(へん)の家並(いえなみ)は...
夏目漱石 「こころ」
...だから夫婦中(ふうふなか)がこんなにがたぴしするんでしょう」兄は苦笑した...
夏目漱石 「道草」
...私は妻が帰って台所の戸口をがたぴしと戸じまりをしているのをかすかにききながら...
浜尾四郎 「悪魔の弟子」
...役人はがたぴしと水車小屋の一枚戸をひきあけて...
火野葦平 「花と龍」
...こうしてがたぴし揺れる汽車の中に腰かけていると...
アルジャナン・ブラックウッド 森郁夫訳 「秘密礼拜式」
...なにやらがたぴしと物音がし...
山本周五郎 「季節のない街」
...この戸は閉めるから」吾助はがたぴしと雨戸を閉め...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...やがて、がたぴし、内から戸をあけると、『あっ、御城下のお嬢様?』吃驚(びっくり)したのであろう、大きな声で云った...
吉川英治 「篝火の女」
...泥鰌(どじょう)も、もうお父(とっ)さんに上げたから、喰べるなら、下げて来てやるよ」「すまないなあ」「お湯ものむのだろ」「湯も欲しい」「待っといで」童子は、がたぴしと、板戸をあけて、次の部屋にかくれてしまう...
吉川英治 「宮本武蔵」
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