...未知の女同志が出あう前に感ずる一種の軽い敵愾心(てきがいしん)が葉子の心をしばらくは余の事柄(ことがら)から切り放した...
有島武郎 「或る女」
...苦(にが)い敵愾心(てきがいしん)が又胸につきあげて来た――嫉妬と云ふ言葉ででも現はすべき敵愾心が――「それでなくてもパヽは怖(こは)いものなんだよ...
有島武郎 「An Incident」
...すごく大きな絶縁碍子(ぜつえんがいし)の台の上にのっている...
海野十三 「超人間X号」
...六本のいかめしいプッシング碍子(がいし)の台の上にのっていたガラスの箱は...
海野十三 「超人間X号」
...よくおねがいしてやりました...
鈴木三重吉 「ぶくぶく長々火の目小僧」
...ひどい思いちがいしていたのでは無いか...
太宰治 「女の決闘」
...採菊山人は即(すなわち)山々亭有人(さんさんていありんど)にして仮名垣魯文(かながきろぶん)の歿後われら後学の徒をして明治の世に江戸戯作者の風貌を窺知(うかがいし)らしめしもの実にこの翁一人(いちにん)ありしのみ...
永井荷風 「書かでもの記」
...『太陽』には浅田空花(あさだくうか)子『中学世界』には西村渚山人(にしむらしょさんじん)『文芸倶楽部』には思案外史石橋(しあんがいしいしばし)氏各(おのおの)その主筆なりき...
永井荷風 「書かでもの記」
...かいがいしく雨戸を繰りはじめましたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...かいがいしく少年が立ち上りましたから...
中里介山 「大菩薩峠」
...巡査(じゆんさ)へ噺(はなし)をして見(み)たが其(そ)の時(とき)はもう被害者(ひがいしや)からの申報書(しんぱうしよ)が分署(ぶんしよ)へ提出(ていしゆつ)されてあつたので更(さら)に分署長(ぶんしよちやう)へ懇請(こんせい)して見(み)た...
長塚節 「土」
...さうして被害者(ひがいしや)から事實(じじつ)が相違(さうゐ)したといふ意味(いみ)の取消(とりけし)を出(だ)せばそれで善(い)いといふことにまで運(はこ)びがついた...
長塚節 「土」
...それに較(くら)べるわけではないが、日曜大学と限らず、日本の教育テレビの科学番組は、がいして、内容にこくがない...
中谷宇吉郎 「テレビの科学番組」
...なにか見当ちがいしているようだけど...
久生十蘭 「あなたも私も」
...とうとうわたくしに自分だけのお願書(ねがいしょ)を書かせて...
森鴎外 「最後の一句」
...そのいわれがないでもない敵愾心(てきがいしん)と怒りとを満足させられたけれども(まったく彼はボレスラスからさきに同じような侮辱を与えられたのである)...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...鎧袖(がいしゅう)一触(しょく)にも値しないのである...
吉川英治 「三国志」
...おそらくはなんぞ勘ちがいしてござるのじゃろう...
吉川英治 「親鸞」
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