...どうもこれまで一か所(しょ)に長くいられなかったが...
伊藤左千夫 「箸」
...お鳥も何だか所帶(しよたい)じみて來たやうなのをあざけるつもりで...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...三か所ぐらいは消しとめたそうですが...
鈴木三重吉 「大震火災記」
...リード氏はこの大地帯の中に工夫たちのかたまつてゐる村を四十か所に作りました...
鈴木三重吉 「パナマ運河を開いた話」
...井戸は村の三か所にほりました...
壺井栄 「柿の木のある家」
...千個の焼夷弾(しょういだん)の中で路面や広場に落ちたり川に落ちたりして無効になるものがかりに半分だとすると五百か所に火災が起こる...
寺田寅彦 「からすうりの花と蛾」
...そこでもし十台飛んで来れば五千か所の火災が突発するであろう...
寺田寅彦 「からすうりの花と蛾」
...所謂進歩的であるか所謂反動的であるかではなくて...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...傷の一か所にすぎぬ者には平生どおり兵器を執(と)って闘わしめ...
中島敦 「李陵」
...せいぜい遠島か所払い...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...軍隊が二十か所以上から目標点へ行進するようだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「四日白魔」
...矢張り強い思索力と云うものは何か所謂「理性」だけが分担するように思われて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...三か所あるばかりだそうです...
村井弦斎 「食道楽」
...そのほか所有権のあるものの証券も皆夫人の手もとへ置いて行くのであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...東宮の御殿を二か所まわったころに夜が明けた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...唐桑以北の数か所...
柳田国男 「雪国の春」
...まだ何か所望があるのか」「じつはね旦那...
吉川英治 「新・水滸伝」
...結局はかくのごとく一か所に蝟集(いしゅう)してかくのごとき都会を築造した人間の愚に突き当たるであろう...
和辻哲郎 「地異印象記」
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