...何だか所在なさそうに...
泉鏡花 「婦系図」
...水は三か所へ落ちているにかかわらず...
伊藤左千夫 「水害雑録」
...その神経や血管の一か所に故障が起こればその影響はたちまち全体に波及するであろう...
寺田寅彦 「天災と国防」
...その記載には現に「亀のごとく」という文句が四か所もある...
寺田寅彦 「化け物の進化」
...脚部の傷は二か所とも幸いに骨を避(よ)けて...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...創(きず)は下腹部に一か所、その他二か所、いずれも椅子山(いすざん)砲台攻撃の際受け候弾創にて、今朝まで知覚有之(これあり)候ところ、ついに絶息いたし候由...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...一か所、父の家のすぐそばを通り過ぎなければならなかった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...関守先生、あれでなかなか業師(わざし)だから、何か所存あって、がんりきめを囮(おとり)に使いたいために、わざわざこんなところへ反間の手を食ったかな...
中里介山 「大菩薩峠」
...歌の上に聊か所見を異にし...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...増田屋もとりつぶしか所ばらい...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...せいぜい遠島か所払い...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...他殺か病死か所轄署の方はそれで済みましたが...
野村胡堂 「葬送行進曲」
...たんに一か所だけであったと記憶する...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...やがて一か所か二か所...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...一か所を骨太(ほねぶと)の人差し指で突いた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...引上げられる一二年前に何か所用があつて東京からお訪ねしたのを初めに...
牧野信一 「城ヶ島の春」
...いささか所信を述べたのは...
吉川英治 「三国志」
...結局はかくのごとく一か所に蝟集(いしゅう)してかくのごとき都会を築造した人間の愚に突き当たるであろう...
和辻哲郎 「地異印象記」
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