...」「どうにか所か...
芥川龍之介 「運」
...何だか所在なさそうに...
泉鏡花 「婦系図」
...どうもこれまで一か所(しょ)に長くいられなかったが...
伊藤左千夫 「箸」
...お鳥も何だか所帶(しよたい)じみて來たやうなのをあざけるつもりで...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...一か所もあき地のないように店をたてならべることになった...
海野十三 「一坪館」
...でき過ぎた所が一か所ある...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...三か所ぐらいは消しとめたそうですが...
鈴木三重吉 「大震火災記」
...実は三か所で撮(と)った三つの石のライオンの組み合わせに過ぎないということである...
寺田寅彦 「映画芸術」
...そこでもし十台飛んで来れば五千か所の火災が突発するであろう...
寺田寅彦 「からすうりの花と蛾」
...一日のうちに九州から奥羽(おうう)へかけて十数か所に山火事の起こる事は決して珍しくない...
寺田寅彦 「藤の実」
...最近に東京帝国大学地震学科学生某氏は市内二か所の街上における自動車の往復数に関する統計についても...
寺田寅彦 「物質群として見た動物群」
...何時の間に誰が教唆したか所謂小若い衆と稱する兼次等の仲間が其家に惡戲をはじめた...
長塚節 「芋掘り」
...いささか所感を述べたが...
新渡戸稲造 「自警録」
...もちろん世界中で私一人しか所有して居ない...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...自分もいつしか所帯染(しょたいじ)みて...
二葉亭四迷 「平凡」
...何百か所も行かなければなりませんから...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...そのほか所有権のあるものの証券も皆夫人の手もとへ置いて行くのであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...結局はかくのごとく一か所に蝟集(いしゅう)してかくのごとき都会を築造した人間の愚に突き当たるであろう...
和辻哲郎 「地異印象記」
便利!手書き漢字入力検索