...自分は三か所の水口を検して家に帰った...
伊藤左千夫 「水害雑録」
...どうもこれまで一か所(しょ)に長くいられなかったが...
伊藤左千夫 「箸」
...お鳥も何だか所帶(しよたい)じみて來たやうなのをあざけるつもりで...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...夜の十二時までの間にはすべてで八十八か所の火の手が...
鈴木三重吉 「大震火災記」
...井戸は村の三か所にほりました...
壺井栄 「柿の木のある家」
...一日のうちに九州から奥羽(おうう)へかけて十数か所に山火事の起こる事は決して珍しくない...
寺田寅彦 「藤の実」
...読まなくても何か所有するということに書物の意義があるのだ...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...一冊につき数か所...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ずっと二百メートル以上離れたところに水道せんが四か所出ているんだ...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...関守先生、あれでなかなか業師(わざし)だから、何か所存あって、がんりきめを囮(おとり)に使いたいために、わざわざこんなところへ反間の手を食ったかな...
中里介山 「大菩薩峠」
...傷の一か所にすぎぬ者には平生どおり兵器を執(と)って闘わしめ...
中島敦 「李陵」
...歌の上に聊か所見を異にし...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...何百か所も行かなければなりませんから...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...軍隊が二十か所以上から目標点へ行進するようだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「四日白魔」
...十年のあいだに五か所も勤(つと)めた...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...そのほか所々に召連れられて御囃子...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...礼拝堂の内部に怪しむべき点一か所もなく...
夢野久作 「少女地獄」
...地震によって一時に数十か所から発火した場合...
和辻哲郎 「地異印象記」
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