...そして一か所、作物の殻を焼く煙が重く立ち昇り、ここかしこには暗い影になって一人二人の農夫がまだ働き続けていた...
有島武郎 「親子」
...自分は三か所の水口を検して家に帰った...
伊藤左千夫 「水害雑録」
...一か所もあき地のないように店をたてならべることになった...
海野十三 「一坪館」
...でききらない所が一か所あります」とお答えになりました...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...その一か所京都に近い宇治(うじ)は...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...神田以下十二区にわたって四十か所から発火したのです...
鈴木三重吉 「大震火災記」
...日あたりのよい生垣(いけがき)の一か所に蕾(つぼみ)をつけた山吹(やまぶき)がむらがり...
壺井栄 「二十四の瞳」
...ただ一か所壁のこぼれたすみのほうに穴らしいものが見えたが光がよく届かないのではっきりしなかった...
寺田寅彦 「ねずみと猫」
...創(きず)は下腹部に一か所、その他二か所、いずれも椅子山(いすざん)砲台攻撃の際受け候弾創にて、今朝まで知覚有之(これあり)候ところ、ついに絶息いたし候由...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...その一か所を幾度もくり返すように...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...いささか所感を述べたが...
新渡戸稲造 「自警録」
...いくらか所信の確信と想念の活気を増大させるのである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...聊(いささ)か所望(しょもう)の筋(すじ)なきを得ず...
福沢諭吉 「瘠我慢の説」
...軍隊が二十か所以上から目標点へ行進するようだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「四日白魔」
...引上げられる一二年前に何か所用があつて東京からお訪ねしたのを初めに...
牧野信一 「城ヶ島の春」
...引上げられる一二年前に何か所用があつて東京からお訪ねしたのを初めに...
牧野信一 「城ヶ島の春」
...まだ何か所望があるのか」「じつはね旦那...
吉川英治 「新・水滸伝」
...一か所もこれなく...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??