...水は三か所へ落ちているにかかわらず...
伊藤左千夫 「水害雑録」
...お鳥も何だか所帶(しよたい)じみて來たやうなのをあざけるつもりで...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...一か所もあき地のないように店をたてならべることになった...
海野十三 「一坪館」
...夜の十二時までの間にはすべてで八十八か所の火の手が...
鈴木三重吉 「大震火災記」
...三か所ぐらいは消しとめたそうですが...
鈴木三重吉 「大震火災記」
...前の三か所の餌肉も一緒(しょ)に並(なら)べてあるではないか...
アーネスト・トムソン・シートン 薄田斬雲訳 「動物物語 狼の王ロボ」
...その記載には現に「亀のごとく」という文句が四か所もある...
寺田寅彦 「化け物の進化」
...所謂主体とか所謂客観とかいう哲学としての哲学の範疇から...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...二か所怪我(けが)をし...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...長男はどうにか所領の管理をひきつぎ...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...関守先生、あれでなかなか業師(わざし)だから、何か所存あって、がんりきめを囮(おとり)に使いたいために、わざわざこんなところへ反間の手を食ったかな...
中里介山 「大菩薩峠」
...傷の一か所にすぎぬ者には平生どおり兵器を執(と)って闘わしめ...
中島敦 「李陵」
...せいぜい遠島か所払い...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...やがて一か所か二か所...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...十年のあいだに五か所も勤(つと)めた...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...まだ何か所望があるのか」「じつはね旦那...
吉川英治 「新・水滸伝」
...一か所もこれなく...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...十分も経ったかと思ううちに火の手は十二か所にふえた...
和辻哲郎 「地異印象記」
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