...いくらか性質の差もわかるのである...
伊藤左千夫 「奈々子」
...いくらか性質がちがふものと見ていゝ訳ですが...
徳田秋聲 「フアイヤ・ガン」
...如何に無能か性分か知らぬが...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...まさか性欲なんかありそうもないが...
徳永直 「戦争雑記」
...夫が素質の掖導であるとか性格の形成であるとか人間性の陶冶であるとか...
戸坂潤 「現代科学教育論」
...そしてこの何だか性の知れない「公式」に移るという...
戸坂潤 「ひと吾を公式主義者と呼ぶ」
...なにか性的欠陥のある中性的な女だったのでしょうか...
豊島与志雄 「白蛾」
...現在我々の味わいつつある感動が直ぐに其の儘作品の上に現れることを期待するのも些(いささ)か性急に過ぎるように思われる...
中島敦 「章魚木の下で」
...研究の方法とか性格とかいうものだけを見るとしたら...
中谷宇吉郎 「雪三題」
...「そりゃあなたのいう遺伝とか性質とかいうものじゃおそらくないでしょう...
夏目漱石 「行人」
...僕の神経だか性癖だかが直ったと云ったら...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...いきなり局部的な性の技巧とか性の満足とかいうことが書かれていて...
宮本百合子 「新しい抵抗について」
...どこか性急な調子をもったその現象は...
宮本百合子 「結婚論の性格」
...あれなんか性質から云って勿論申します...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...たかだか性慾の昇華した心理をそれほど貴重なものだと思う必要は無いですよ...
三好十郎 「肌の匂い」
...それらは躯つきとか性分とか...
山本周五郎 「季節のない街」
...嗜好とか性癖などは...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...小さな独立した大陸を形作ると考えていた――とはいささか性質を異にするという我々の信念を裏付けるものだった(*5)...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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