...彼女のか弱い肉体の中に...
池谷信三郎 「橋」
...気が違ったのか……」青年はか弱い女の腕を払い兼ねて...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...そんなことを思ふと、このか弱い、吹けば飛びそうな小菜のひとつびとつに、生命の蘇りとともに滋味を与へることを忘れなかつた「春」の心遣ひがしみじみと感じられないではゐられない...
薄田泣菫 「春菜」
...しかも疲れきったか弱い足で...
豊島与志雄 「沼のほとり」
...か弱い蝶の胴体を...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...何か弱い尻のある藤次郎にからくりの箱を拵(こしら)えさして...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...お美乃のか弱い声ももう聞えません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あのか弱いのを納戸(なんど)につれ込んで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...虫のようにか弱い女として...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...力があるか弱いか」「ヘェ」「それから江島屋の内輪の様子...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ただ一つだけ、明確にわかつてゐることがらは、あの広島の惨劇のなかに横はる塁々たる重傷者の、そのか弱い声の、それらの声が、等しく天にむかつて訴へてゐることが何であるかといふことだ...
原民喜 「戦争について」
...それはか弱い印象を与えるけれども清純さに溢れている...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...よくそのか弱い身に障りもしませぬか...
樋口一葉 「十三夜」
...何か弱い尻をもっているのにちがいないのさ...
久生十蘭 「金狼」
...「あたしのやうなか弱いものにそんな大それたことが考へられませうか?」「ただ此処から出ることさへ出来れば...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...どうも人にはどこか弱いところがあるものですな」それから後...
吉川英治 「三国志」
...文字にはどこか弱い病影があり墨色もおおかた淡(うす)いといわれている...
吉川英治 「私本太平記」
...どこか弱い」「いや...
吉川英治 「私本太平記」
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