...彼一人安閑として世を渡り綺羅を被(かぶ)り美味に飽(あか)んためには数千の貧人は汗滴(かんてき)労働しつつあるなり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...思うに道阿弥は多少とも幇間的(ほうかんてき)性質の男であって...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...たいていの運転手が陸地測量部地形図を利用しないでかえって坊間で売っている不正確な鳥瞰的(ちょうかんてき)地図を使っていることである...
寺田寅彦 「地図をながめて」
...革命の潮に浸されて一種漠然(ばくぜん)たる癲癇的(てんかんてき)動揺をなしてるとともに...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...鳥瞰的(ちょうかんてき)に見らるる下水道の地下の網目は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...客観的(かっかんてき)なるもの...
永井荷風 「小説作法」
...海表を渡り来(きた)る管笛(かんてき)の音を納得した駒井甚三郎は...
中里介山 「大菩薩峠」
...人間は閑適(かんてき)の境界(きょうがい)に立たなくては不幸だと思うので...
夏目漱石 「思い出す事など」
...これで考えても彼等の礼服なるものは一種の頓珍漢的(とんちんかんてき)作用(さよう)によって...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...直感的(ちよくかんてき)にさう思(おも)つたね...
南部修太郎 「夢」
...これは心の主観的作用(しゅかんてきさよう)と事物(じぶつ)の客観(きゃっかん)的価値(かち)と一致しないゆえである...
新渡戸稲造 「自警録」
...多くは主観的(しゅかんてき)で批評する人が始めより曲解(きょっかい)する精神でかかるのであるゆえ...
新渡戸稲造 「自警録」
...すなわち客観的(きゃっかんてき)に冷静にものの理を求むる心である...
新渡戸稲造 「自警録」
...今の内は社会に制裁がないから幇間的(ほうかんてき)文学や軽業的(かるわざてき)文学が跋扈(ばっこ)しているけれども他日社会が規律的に整頓(せいとん)して文字(もんじ)を読まず精神を読むという時代になったら大原君の如き人が最も尊崇(そんすう)を受けるだろう...
村井弦斎 「食道楽」
...管笛(かんてき)は水に響き...
吉川英治 「新・水滸伝」
...遊芸が巧者ばかりでなく口も巧い幇間的(ほうかんてき)な人物だ)と...
吉川英治 「源頼朝」
...当時の社会に震撼的(しんかんてき)な印象を与えたことは前に一言したが...
米川正夫 「クロイツェル・ソナタ」
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