...その際(さい)誰(だれ)よりも感慨(かんがい)深(ふか)そうに見(み)えたのは矢張(やは)り良人(おっと)でございました...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...四西関外(せいかんがい)の城の根元に靠(よ)る地面はもとからの官有地で...
魯迅 井上紅梅訳 「薬」
...いよいよ役に立ちますよ」「うん」長造は感慨探(かんがいふか)そうに云った...
海野十三 「空襲葬送曲」
...人類に害を及ぼすものなのだ」博士は感慨深(かんがいぶか)そうに口ずさんだのである...
海野十三 「超人間X号」
...折からのひでりで百姓の家族は皆畑に出て灌漑(かんがい)用水をいちいち汲み上げては田の中に注いでおる...
高浜虚子 「別府温泉」
...開墾地を灌漑(かんがい)してるというのですが...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...満目の耕野に灌漑(かんがい)の水の流るるあり...
谷譲次 「踊る地平線」
...くさい菜(なな)好かんがい...
壺井栄 「大根の葉」
...風水(ふうすい)旱害(かんがい)に関しても気象台や関係諸機関が存在しているようである...
寺田寅彦 「自由画稿」
...一は品川へ行く灌漑(かんがい)用水の流れに傍(そ)うて居た...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...品川方面の灌漑専用(かんがいせんよう)の水だが...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...蘿月(らげつ)は悲しいとか淋(さび)しいとか然(さ)う云(い)ふ現実の感慨(かんがい)を通過(とほりこ)して...
永井荷風 「すみだ川」
...そんな感慨(かんがい)を洩(も)らした事もある...
南部修太郎 「下手の横好き」
...近頃つく/″\考へたんだが――」ガラツ八の八五郎は柄(がら)にもない感慨無量(かんがいむりやう)な聲を出すのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...また赤倉の谷から水を導いて村の耕地に灌漑(かんがい)したのも...
柳田国男 「山の人生」
...「さてさて珍(めずら)しい刀をみることじゃ」感慨無量(かんがいむりょう)な語調(ごちょう)をこめて...
吉川英治 「神州天馬侠」
...或遇悪羅刹(わくぐうあくらせつ)毒龍諸鬼等(とう)念彼観音力(ねんぴかんのんりき)時悉不敢害(じしつふかんがい)若悪獣囲繞(じゃくあくじゅういにょう)利牙爪可怖(りげそうかふ)念彼観音力ばばの唱える観音経(かんのんぎょう)の声がそこにする...
吉川英治 「宮本武蔵」
...想ふて前途の事(こと)に到(いた)れば感慨(かんがい)胸に迫(せま)り...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
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