...そしてT君と私とをかわりばんこに見ながら...
石川欣一 「山を思う」
...懐中電灯は、左手に持って、明智と、黄金豹と、怪老人とを、かわりばんこに、てらしているのです...
江戸川乱歩 「黄金豹」
...いゝ氣持に出來ましたわ」と兩手は交番(かわりばんこ)に後ろに翳されて鏡裏の影は二重三重に重なる...
高濱虚子 「俳諧師」
...両足(りょうあし)をかわりばんこにあげているのは...
高山毅 「福沢諭吉」
...親類の者がかわりばんこに看病に来てくれましたが...
田中貢太郎 「薬指の曲り」
...片脚をかわりばんこに上へ蹴り上げていた...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「小波瀾」
...二人(ふたり)はかわりばんこに...
新美南吉 「牛をつないだ椿の木」
...かわりばんこに先生のポケットに手を入れていくんだ...
新美南吉 「うた時計」
...僕(ぼく)たちはこのやっかいな乳母車(うばぐるま)をかわりばんこに押(お)していったのである...
新美南吉 「ごんごろ鐘」
...二人はかわりばんこに手つだいあうことを約束しました...
林芙美子 「お父さん」
...かわりばんこに駅へむかいに行くんだよ……」お君さんはおこったように沈黙って海の方を見ていた...
林芙美子 「新版 放浪記」
...二本の足をかわりばんこに動かして...
林芙美子 「新版 放浪記」
...みんなかわりばんこにごちそうするの...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...かわりばんこさて...
吉川英治 「私本太平記」
...かわりばんこの約束事にまかせて来たなどが...
吉川英治 「私本太平記」
...大覚寺派の両方から“かわりばんこ”に皇太子を立て...
吉川英治 「私本太平記」
...かわりばんこに舌(した)を楽しませて...
吉川英治 「神州天馬侠」
...二度聞いた」「三度目にゃア忘(わ)アすれた」「四たび目にゃ言いつけた――」かわりばんこに歌いつづけて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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