...葉子と見かわすと急に頬(ほお)をぽっと赤くして目を障子(しょうじ)のほうにそらしてしまった...
有島武郎 「或る女」
...林田はちょと身をかわすなり...
田中貢太郎 「放生津物語」
...けれどもまたかんがえてみますと妹を嫁にもらいましたらこれからたびたびお遊さんに会うこともでき言葉をかわすこともできるのでござりますがそうでなかったらこののち一生涯のあいだ偶然にめぐまれるよりほかにはめったに顔を見ることもできないわけでござりましてそれを思いますときゅうにたまらなく淋(さび)しくなるのでござりました...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...きっとおの/\を大名にとりたてゝつかわすぞと仰せられ...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...礼をつかわすゆえ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「ボヘミアの醜聞」
...足をかわすたびにポクリ...
徳永直 「白い道」
...正面に顔を見かわす機会もなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...手下の一人を出口の見張りにつかわすだけの注意をとったものと見える...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...チラチラと互いの顔を見かわす...
久生十蘭 「キャラコさん」
...車をかわすのに便利のようになっているのが目につきました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...殊にその取りかわす手紙にはそんな気分が濃厚にあらわれている...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...公卿たちをつかわすところであったが」「はっ...
吉川英治 「私本太平記」
...かわす間(ま)もあらばこそ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...受ける気もなくかわす気もなく...
吉川英治 「神州天馬侠」
...かわすまでのことはない...
吉川英治 「新・水滸伝」
...望みどおり吉良殿の死の供をさせてつかわす』『オオ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...『――助けてつかわすから...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...親しい言葉をかわすことができなかったので...
吉川英治 「親鸞」
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