...「互いに見かわすような事をしてみるがいい」そう葉子は心の中で二人(ふたり)をたしなめながら...
有島武郎 「或る女」
...二条寺町の二文字屋次郎左衛門の娘お軽を内蔵助のもとへつかわすことにしたのであった...
上村松園 「軽女」
...その河筋(かわすじ)で評判になり...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「庚娘」
...足をかわすたびにぶかぶかとぬげそうになった...
壺井栄 「二十四の瞳」
...『どうしてお前はいつもさきに身をかわすのだ?』ときおり夜中の二時すぎに目をさまして...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...二人は安らかに見かわすことができた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...仲間の者らが呼びかわす名前よりほかには...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...頭上に鳴きかわす烏の声を聞きながら...
林不忘 「あの顔」
...召使いたちが上を下へと走り廻りながら呼びかわす声が入り乱れてきこえたが...
プーシキン Alexander S Pushkin 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...こんな関係で書きかわす手紙には人目に触れた時の用意がかねてなければならぬはずで...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...曽我又左衛門(そがまたざえもん)という侍(さむらい)を上使につかわす...
森鴎外 「阿部一族」
...銀五十貫をつかわすと...
吉川英治 「篝火の女」
...恩賞をわけてつかわすぞ」と...
吉川英治 「三国志」
...こんどはかわすひまなく...
吉川英治 「三国志」
...ほうびをつかわすぞ...
吉川英治 「私本太平記」
...針を求めてつかわすと仰っしゃる...
吉川英治 「新書太閤記」
...筋目の正しいことなれば聞きとどけてつかわすであろう」すると...
吉川英治 「新書太閤記」
...きさまだけには見せてつかわす」「はっ...
吉川英治 「新・水滸伝」
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