...何かわくわくと胸の中に煮え返る想(おも)いをまざまざと裏切って...
有島武郎 「或る女」
...我に永遠(かぎりなく)かわくことなき水あり(同十四節)...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...のどもかわく...
海野十三 「恐竜島」
...ひどくのどがかわくので...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...喉かわくことなしといふことを...
大町桂月 「親子遠足の感」
...着物のかわくのを待っているのだ...
太宰治 「新釈諸国噺」
...その周囲二三尺ほどの所が急にすうとかわくが...
寺田寅彦 「夏の小半日」
...目は既に久しい以前から涙のかわく間もなかったように見えていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
......
林芙美子 「新版 放浪記」
...川曲(かわくま)の闇だまりにしゃがみこんでいると...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...けれども、お風呂から上つて、毛がかわくと、それはそれは目もまぶしいくらゐに美しく真白(まつしろ)になりました...
村山籌子 「お猫さん」
...私たちは饑(う)えかわくようにあなたのお顔を見たがっております...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「魚と蠅の祝日」
...コンプルーはのどがかわくと言い続(つづ)けた...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...寝ても起きても涙のかわくまもなく目はいつも霧におおわれたお気持ちで院は日を送っておいでになった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...私は小石川区金富町(こいしかわくきんとみちょう)の石橋思案(いしばししあん)氏の家(うち)を訪れて...
柳川春葉 「青銅鬼」
...小烏瀬川(こがらせがわ)の河隈(かわくま)に館(たて)の址あり...
柳田国男 「遠野物語」
...……よう喉(のど)がかわく」と...
吉川英治 「新書太閤記」
...彼は、昂(たか)ぶる動悸(どうき)を、丹田(たんでん)で抑えつけながら、「老先生――」「なんじゃ」「妙なことを伺いまするが……」つとめて平静を装(よそお)っても、舌がかわく、眉が硬(こわ)ばる...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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