...彼是(かれこれ)正午に近いことを知った...
芥川龍之介 「玄鶴山房」
...そこにかれこれ五六年もいましたろう...
芥川龍之介 「黄粱夢」
...僕はかれこれ十年前(ぜん)にもこう云う家に暮らしていた...
芥川竜之介 「歯車」
...かれこれ日夜脳病に苦しめり...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...私がかれこれ半歳も入院した後(あと)だつたので...
鈴木三重吉 「金魚」
...もうかれこれ五時すぎぐらいになっていたかもしれません...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...わたしはかれこれその倍よ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...この上かれこれ申すと貴様も同罪だぞ」「飛んでもないことで...
中里介山 「大菩薩峠」
...遮二無二走ること……かれこれ八町余りにして一つの物体にありついて...
中里介山 「大菩薩峠」
...かれこれ言われるからとて遠慮するのも卑怯(ひきょう)である...
新渡戸稲造 「自警録」
...「へエ――かれこれ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...おまけに例の紙幣に就いてはかれこれあいまいな事を云うばかりで一こうにらちがあかない...
浜尾四郎 「正義」
...かれこれ八十人ぐらいのものですがね...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...我と入組んだ関繋の有るお勢の身の上をかれこれ心配してその親の叔父に告げると何(なに)となく後めだくてそうも出来ん...
二葉亭四迷 「浮雲」
...其を彼此(かれこれ)言うと...
二葉亭四迷 「平凡」
...着いたのはかれこれ三時半過ぎていた...
水野葉舟 「遠野へ」
...これを打つ手の総大将田沼様のご手勢かれこれ三万余人...
三好十郎 「斬られの仙太」
...かれこれ一年近うなっとるが...
夢野久作 「笑う唖女」
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