...からりと調子が変って...
泉鏡花 「霰ふる」
...格子戸をからりあけてかけ上がりざまに三児はわれ勝ちと父に何か告げんとするのである...
伊藤左千夫 「奈々子」
...なんか気持ちがからりとすることはないだろうかね」「ありますよ...
海野十三 「海底都市」
...この塔からりっぱに出ていってみせるぞ」帆村探偵は...
海野十三 「怪塔王」
...からりと晴れたいいお天気でした...
鈴木三重吉 「やどなし犬」
...からりと晴れきつた空に...
薄田泣菫 「喜光寺」
...……気まぐれな梅雨の空が午時分からからりと晴れて...
田中貢太郎 「蛾」
...空はやはりからりと晴れて...
豊島与志雄 「不思議な帽子」
...彼(かれ)のまだ力(ちから)ない手(て)に持(も)つた鎌(かま)の刄先(はさき)が女房(にようばう)の棺臺(くわんだい)の下(した)を覗(のぞ)いてからりと渡(わた)つた時(とき)彼(かれ)は悚然(ぞつ)として手(て)を引(ひ)いた...
長塚節 「土」
...からりとした椽(えん)を通り越して...
夏目漱石 「虞美人草」
...明神樣の森がからりと晴れて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...からりと晴れた空...
林芙美子 「新版 放浪記」
...その日からりよは四ツ木へ商売に来るやうになり...
林芙美子 「下町」
...からりとした南國特有のコバルト色の空が...
林芙美子 「ボルネオ ダイヤ」
...からりとした感じは何となく町に薄暗い隈の澱んだところのある気分にかわって...
「朝の風」
...すると弟の目の色がからりと変わって...
森鴎外 「高瀬舟」
...ちんからりんと杯洗(はいせん)に触れて沈むよな虫が啼(な)く...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...からりと晴れた青空の下(もと)の空気と調和して...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
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