...互にからみ合いながら...
芥川龍之介 「妖婆」
...からみ合いつつおどっていた...
海野十三 「時計屋敷の秘密」
...お互いにからみ合い...
寺田寅彦 「柿の種」
...啓蒙という観念の有っているその政治的な特色とそれの一応の非政治的純文化的特色とのからみ合いがリアリスティックに的確に把握されていなかったことにより...
戸坂潤 「啓蒙の現代的意味と役割とについて」
...猛然とからみ合い...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...性と血縁と年齢と醜悪と潔白との差別なく暗澹(あんたん)たる混乱のうちにからみ合い...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...「や、おのれ、けしからぬ髪をはなせ」「曲者ッ、待て?」といったところで、まげ節を縛られた四人は、からみ合い、ころがりあうだけで、下男がお勝手から灯をもってくるまでは、どうすることもできなかったのです...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...両方の木の大きな枝は、互にからみ合い、抱き合って、ちょうど二本の木が別々に生えているのではなくて、お互の胸によりかかって生えているといった具合なのですが、――それが、見た目に、いかにも不思議な、美しいものでした...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...懐剣をまともに突き出すようにしていた雪之丞の手先が、ぐうっと、引き上げられると、それに吸い寄せられたように、たっと土を蹴って、薙(な)ぐと見せて、突いて来る相手――長短の剣は、一瞬間、からみ合い、二つの黒い影は、もつれ合った...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...かすかに弾きすまされた爪びきの絃(いと)の音にからみ合いながら...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...日本の不幸が男女のどんなからみ合いの過程から...
宮本百合子 「傷だらけの足」
...そうした心理のからみ合いを眺めておくんだったのにと...
吉川英治 「随筆 新平家」
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