...めったに用もないので常には家の人達からまるで見捨てられているような所であった...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...それからまる一年間...
太宰治 「十五年間」
...それからまる一年間...
太宰治 「火の鳥」
...そうなるとこの八大政綱なるものの八の字にからまる権威はまことに怪しいものとならねばならぬ...
戸坂潤 「社会時評」
...今の人は己れを忘れるなと教えるからまるで違う...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...それからまる半日...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それからまる一日...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...からまる……と鎮(しず)まッた所をみれば...
二葉亭四迷 「浮雲」
...それからまるで彼女を避けるかのように...
堀辰雄 「菜穂子」
...暗闇を進む様子からまるで知り尽くしているみたいですね...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...周一の脚にからまるやうについて来るのだつた...
牧野信一 「周一と空気銃とハーモニカ」
...それからまるで大きなからすのように...
宮沢賢治 「風の又三郎」
...それからまるで食い込むように向(むこ)うの怪(あや)しい時計を見つめました...
宮沢賢治 「耕耘部の時計」
...女姉妹のない子は子供の時からまるで年上では有っても妹に対する様な気持をお久美さんに持って居たので...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...綺麗やおへんかどうえこのたそがれの明るさや暗さやどうどつしやろ紫の空のいろ空中に女の毛がからまるま...
村山槐多 「京都人の夜景色」
...私が浦粕を去ってからまる三十年になる...
山本周五郎 「青べか物語」
...裾が足にからまるし広い袖が邪魔だった...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...曹休の面色もその時からまるで日頃のものでなくなった...
吉川英治 「三国志」
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