...そこからまるで大風(おおかぜ)の海のような...
芥川龍之介 「邪宗門」
...わたしは未(いま)だかつて感化を受けたことがないからまるきり覚えていない...
魯迅 井上紅梅訳 「故郷」
...飛びかゝつて来るお化を片はしからまるめろの枝でぽん/\なぐりつけました...
鈴木三重吉 「湖水の鐘」
...麦の出来悪しと鳴くや行々子(ぎょうぎょうし)夏草に延びてからまる牛の舌六月三日 桃花会...
高浜虚子 「六百句」
...はっきり痛いと言え」指にからまる抜け毛を...
高見順 「いやな感じ」
...それからまる一年間...
太宰治 「火の鳥」
...さっきからまるで狂気になって...
近松秋江 「霜凍る宵」
...彼がある所用で(それもやはりある遺産相續にからまる訴訟沙汰であったが)まる一年もT市に滯在していた時彼が戀し...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...痰のからまる急な呼吸に時々喘いで...
豊島与志雄 「同胞」
...門を入ってからまるで森の中へ入って行くように...
中里介山 「大菩薩峠」
...それからまるで見くらべでもするもののように...
中村地平 「霧の蕃社」
...一九二八年の四月からまる一年間に過ぎなかったので...
中谷宇吉郎 「リチャードソン」
...それからまる半日...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...内地を發つてからまる四ヶ月は過ぎてしまつた...
林芙美子 「ボルネオ ダイヤ」
...説教者は手すりからまる一歩とさがれないにちがいなかった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...五それからまる三日...
山本周五郎 「追いついた夢」
...曹休の面色もその時からまるで日頃のものでなくなった...
吉川英治 「三国志」
...肉親の愛にからまると...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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