...野郎が有難い事を云ったってかんかん虫手合いは鼾をかくばかりで全然(からっきし)補足(たし)になら無えってんで...
有島武郎 「かんかん虫」
...からっきし狂人見てえだった...
有島武郎 「かんかん虫」
...胸三寸と来ちゃからっきし乳臭(うぶ)なんだ...
有島武郎 「かんかん虫」
...からっきし駄目(だめ)!何(なん)としても水(みず)に入(い)れさせる事(こと)が出来(でき)ないのさ...
ハンス・クリスチャン・アンデルゼン Hans Christian Andersen 菊池寛訳 「醜い家鴨の子」
...とうとうその年の暮の商売もからっきし駄目なのでございます...
橘外男 「蒲団」
...今日はからっきしないわ...
アントン・チェーホフ 神西清訳 「桜の園」
...だが自分としてはからっきし信念が持てないのです...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...からっきしわかっちゃいないという事実だ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...わたしがまだからっきし小僧っ子だったということが...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...からっきし無えから...
直木三十五 「南国太平記」
...からっきし腰が据っていない...
中里介山 「大菩薩峠」
...わしも若い時分に、ちょいちょいあの男とは逢ったものだがね(註に曰(いわ)く、少々怪しいものだ)人物は、からっきし、おっちょこちょいで、大塩平八郎や、渡辺崋山あたりとも段違いさ...
中里介山 「大菩薩峠」
...からっきし訳の解らねえ人間で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あたしを何処かへ連れていってやろうなんて考えはからっきし持ったことがないんだからねえ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...からっきしないよスパイ君...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...からっきし何の役にも立ちませんからね...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...からっきし仕事がまわってこねえんだよ...
本庄陸男 「白い壁」
...からっきしだめでも...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
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