...自分は唯自己の生活によつて此間の問題に斷案を下した人の前に跪かむことを思ふばかりである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...車輪を洗ふ許りに涵々(ひたひた)と波の寄せてゐる神威古潭(かむゐこたん)の海岸を過ぎると...
石川啄木 「札幌」
...かじかむ指を噛み...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...この火かげんがなかなかむつかしかった...
上村松園 「母への追慕」
...警視庁の中村(なかむら)さんにれんらくして...
江戸川乱歩 「怪人と少年探偵」
...はるかむこうの水平線が...
江戸川乱歩 「大金塊」
...即ちすぐに戰のあらび彼等を取り卷かむ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...しかして淋しき夜駕籠(よかご)と頬冠(ほおかむり)の人の往来(ゆきき)を見せ...
永井荷風 「江戸芸術論」
...鳥打帽を被(かむ)って...
夏目漱石 「それから」
...ふところから鼻紙を出してはなをかむんだよ...
新美南吉 「病む子の祭」
...へエ」頬冠(ほゝかむ)りも取らずに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...これはなかなかむずかしい問題で...
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...篁(たかむら)を先頭にして縦隊をつくり...
久生十蘭 「地底獣国」
...懐紙をだして鼻をかむのだ...
本庄陸男 「石狩川」
...チヨンマゲをかむつてゐた...
牧野信一 「ラガド大学参観記」
...小島春庵が将(まさ)に京都に往かむとする時...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...やはりお辺たち二人でつかむしかないものだ...
吉川英治 「私本太平記」
...それをやっかむなどは身のほどを知らず...
吉川英治 「私本太平記」
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