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饗庭篁村 「木曾道中記」
...夢の中でも鼻唄を唄つてゐるかも知ら無えが...
芥川龍之介 「鼠小僧次郎吉」
...別荘裏なる舫船に鼻唄で踏反(ふんぞ)って一寝入りぐッと遣った...
泉鏡花 「浮舟」
...棄てくさったような鼻唄(はなうた)や笑い声が聞えて...
徳田秋声 「足迹」
...鼻唄(はなうた)を謳(うた)いながら起って行った...
徳田秋声 「足迹」
...鼻唄でも歌うように聲を引伸ばして浴びせかけた...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...すべはなかつた……寒い夜の自我像きらびやかでもないけれどこの一本の手綱をはなさずこの陰暗の地域を過ぎる!その志明らかなれば冬の夜を我は嘆かず人々の憔懆(せうさう)のみの愁(かな)しみや憧れに引廻される女等の鼻唄をわが瑣細なる罰と感じそが...
中原中也 「山羊の歌」
...鼻唄でも歌ひ出し度い樣子で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...節(ふし)のない鼻唄をくちずさみましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...尤(もつと)も何んかの時鼻唄位はやりますが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...鼻唄交りに格子を洗つて居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...時には鼻唄まじりにいいごきげんな時もあったに違いない...
林芙美子 「新版 放浪記」
...十八ばかりの女が寝台の上にひつくり返つて鼻唄をうたつてゐた...
林芙美子 「瑪瑙盤」
...娘は鼻唄を止めて...
林芙美子 「瑪瑙盤」
...大人(おとな)三人前(さんにんまへ)を一手(いつて)に引(ひき)うけて鼻唄(はなうた)交(まじ)り遣(や)つて退(の)ける腕(うで)を見(み)るもの...
樋口一葉 「わかれ道」
...どこからともなく呑気極まる鼻唄がきこえて来た...
久生十蘭 「魔都」
...鼻唄をうたいながら歩いてゆき...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...何やら小声で鼻唄をうたいだす様子は...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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