...鼻唄ながらに鉈や鎌を研ぎ始めた...
石川啄木 「天鵞絨」
...別荘裏なる舫船に鼻唄で踏反(ふんぞ)って一寝入りぐッと遣った...
泉鏡花 「浮舟」
...鼻唄(はなうた)を歌って通るものに会うと...
岩野泡鳴 「耽溺」
...長身の水兵が鼻唄まじりで...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...いつもの鼻唄かなんかでの...
相馬泰三 「野の哄笑」
......
徳永直 「光をかかぐる人々」
...いつも謎のような鼻唄を歌って...
豊島与志雄 「天下一の馬」
...鼻唄をうたいかけたので...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...鼻唄で浄瑠璃か何んかをうたっているのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...からたちの垣すかして見やれば一人は大きな酒樽さげたり一人は鼻唄うたひつつ道を左に屈りゆく...
萩原朔太郎 「斷調」
...大人(おとな)三人前(さんにんまへ)を一手(いつて)に引(ひき)うけて鼻唄(はなうた)交(まじ)り遣(や)つて退(の)ける腕(うで)を見(み)るもの...
樋口一葉 「わかれ道」
...千々子さまの鼻唄がきこえていた...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...わるく行けばその日ぐらしの鼻唄となり...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...出ていった六の暢気そうな鼻唄が聞えなくなると...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...光辰は無意識に鼻唄をうたった...
山本周五郎 「若き日の摂津守」
...口笛や鼻唄にも出しませんでしたが...
夢野久作 「死後の恋」
...呶鳴ったかと思うと、笑ったり、ぺこぺこお辞儀したかと思うと、ふん反り返り、泣き出したかと思うと、鼻唄で闊歩する...
横光利一 「夜の靴」
...何か訳のわからぬ鼻唄を唄いながら...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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