...ノラ (得意さうな體で鼻唄...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...リンデン ぢや何處からそのお金を手に入れたの?ノラ (鼻唄を唄ひ...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...鳶が鼻唄を謡つてゐる...
薄田泣菫 「茶話」
...いつもの鼻唄かなんかでの...
相馬泰三 「野の哄笑」
...鼻唄(はなうた)を謳(うた)いながら起って行った...
徳田秋声 「足迹」
...今までは折々門外の小路(こうじ)に聞えた夜遊(よあそび)の人の鼻唄(はなうた)...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...絆纏(はんてん)のほか羽織(はおり)なぞは着ず伝法(でんぽう)なる好みにて中には半元服(はんげんぷく)の凄き手取りもありと聞きしが今は鼻唄の代りに唱歌唄ふ田舎(いなか)の女多くなりて唯わけもなく勤めすますを第一と心得※故遊びが楽になりて深く迷込む恐れもなく誠に無事なる世となり申※...
永井荷風 「葡萄棚」
...この鼻唄は隠(かくれ)ヶ岡(おか)にいる時分から得意の鼻唄であります...
中里介山 「大菩薩峠」
...こんどは聞きたくもない鼻唄まじりでいるのが...
中里介山 「大菩薩峠」
...鼻唄まじりで楽しくやってゆくか...
野村胡堂 「胡堂百話」
...鼻唄交りにその日/\を暮してゐる札付の放浪者(ボヘミアン)でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...鼻唄交りに格子を洗つて居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...大人三人前を一手に引うけて鼻唄交り遣つて退ける腕を見るもの...
樋口一葉 「わかれ道」
...低い鼻唄が静かにきこえる...
三好十郎 「おりき」
...でたらめの鼻唄)……フン...
三好十郎 「好日」
...鼻唄とか独り言を呟くこともない...
山本周五郎 「季節のない街」
...鼻唄などうたっていた...
山本周五郎 「花も刀も」
...のみならず、そこらの肉を腹いッぱい平らげた上、腰を抜かしている亭主を尻目に、「ああ、いい気分、冬も忘れる……」蹌々踉々(そうそうろうろう)、村道を風に吹かれて歩み、一つの桟橋(かけはし)の向うから、谷川ぞいの道を、のぼりまた降り、いつか夜はとっぷりとなったのも忘れ顔に、鼻唄で歩いた...
吉川英治 「新・水滸伝」
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