...帆村は相手の言葉にかまわず...
海野十三 「宇宙戦隊」
...写したとはいいながら原作が優れており自分も手間をかまわず丹念にやった仕事であるので...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...そうした夜昼なしの放浪の間、私は浅草でも、新橋でも、横須賀でも、鎌倉でも、ところかまわず、酒と催眠剤を飲み歩いていたが、絶えず夢うつつのように桂子の幻が浮んでいた...
田中英光 「野狐」
...かまわずに一人で出かけた...
田畑修一郎 「石ころ路」
...自転車が一台飛んで来て制止にかまわず突切って渡って行った...
寺田寅彦 「震災日記より」
...頭(かしら)を掉(ふ)り手を振りて見せるも委細かまわず「姉(ねえ)さま姉さま」と走り寄り「何してるの?」と問いすがり...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...場合の適当不適当をかまわず...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...」テナルディエは危険をかまわず口をきいた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...かまわず内部へ入って行った...
久生十蘭 「キャラコさん」
...人目もかまわず白布を捲って見た...
久生十蘭 「湖畔」
...誰彼かまわずに捉えては話しかけました...
久生十蘭 「葡萄蔓の束」
...時分もかまわず食卓について...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...淀んだ人混みの中であるのもかまわず...
本庄陸男 「白い壁」
...それにはかまわずに私を推薦したということである...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...藤沢君の『伝説』信濃巻に百姓の貢米(ぐまい)を責められて果す事が出来ないと、領主は百姓の家族の内より、妻なり、娘なりかまわず、貢米賃というて連れ来って慰んだ由見える...
南方熊楠 「十二支考」
...ひきこもって刻(とき)かまわずに賃仕事をし...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...その彼にかまわず...
吉川英治 「私本太平記」
...卜斎(ぼくさい)もかまわずにほうっておくもんだから――...
吉川英治 「神州天馬侠」
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