...竈(かまど)が幅をとった板の間には...
芥川龍之介 「奇怪な再会」
...仕かけて置いた竈(かまど)の下をたきつけて...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...これは皆樣の祭つている竈(かまど)の神であります...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...かまどを焚いてゐて虫――こうろぎの声をきいてゐると...
種田山頭火 「其中日記」
...それで一向(いっこう)新しい竈(かまど)の殖(ふ)える様子もない...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...竈(かまど)や鍋(なべ)を見て回り...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...そして炉や竈(かまど)の方へふり向いた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...おつぎは「おゝ冷(つめ)てえ」といひながら竈(かまど)の口(くち)から捲(まく)れて出(で)る(ほのほ)へ手(て)を翳(かざ)して「今朝(けさ)は芋(いも)の水(みづ)氷(こほ)つたんだよ」とお袋(ふくろ)の方(はう)を向(む)いていつた...
長塚節 「土」
...蛇麻草(ホップ)の蔓が下では接骨木(にわとこ)やななかまどや榛(はしばみ)の繁みをすっかり枯らしてしまい...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...手廻(まわ)しの宜(い)い家では竈(かまど)の銅壺(どうこ)まで外(はず)して仕舞(しまっ)て...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...その鍋を炭火の竈(かまど)にかけた...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黄金虫」
...すべったら かまどに おっこちて...
ベアトリクス・ポッター Beatrix Potter 大久保ゆう訳 「ちょびひげサミュエルのはなし」
...「春はもえ秋はこがるゝかまど山霞も霧も烟とぞなる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「じまえの竈(かまど)に実のある女房は3155金(きん)と真珠の値打がある...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...醜いヒョウトクの面を木で作って竈(かまど)の上に掛けておき...
柳田国男 「雪国の春」
...そのままで釜戸(かまど)の蔭に隠れていろ...
山本周五郎 「失蝶記」
...竈(かまど)の下に豆莢(まめ)がらを焚(た)いて...
吉川英治 「三国志」
...竈(かまど)の年貢(ねんぐ)...
吉川英治 「新書太閤記」
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