...それを竈(かまど)に入れて熱し...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...わしは竈(かまど)に火をたきてゐたりしゆゑすぐに床(ゆか)の下へにげ入り...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...そこに敗れた竈(かまど)はあったが...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「王成」
...母親は四時には遅くも起きて竃(かまど)の下を焼(た)きつけた...
田山花袋 「田舎教師」
...かまどを焚きつけ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ねむい」
...すなわち料理番が肉なり野菜なりを竈(かまど)に仕かけて煮えるのを待っていると丁度よい時分には電気仕掛けのピアノが鳴り出す...
寺田寅彦 「話の種」
...何処(どこ)という事なく竈虫(かまどむし)のぞろぞろ這(は)い廻っている料理場である...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...火鉢(ひばち)の側(そば)へ坐(すわ)つても煙草(たばこ)の火(ひ)もないので彼(かれ)は自分(じぶん)で竈(かまど)の下(した)の燃(も)えさしを灰(はひ)の儘(まゝ)とつた...
長塚節 「土」
...例のちゃんちゃん姿の三介(さんすけ)が砕けよと一塊(ひとかたま)りの石炭を竈(かまど)の中に投げ入れるのが見えた...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...盆踊り盆の踊りはみ霊(たま)のたむけ音頭とりさん屋台の上で太鼓打つやら鐘叩くやら「盆だ 盆だ」と皆出て踊る踊り見にゆこ提灯つけて七夕さまと歌七夕(たなばた)さまは竹が すき竹に 短冊歌が すき歌の 中でもどれが すき天智天皇「秋の田のかりほのいほの」歌が すき高津の宮の「高きやにのぼりてみればけむり立つ民(たみ)のかまど」の歌が すき相撲とり人形お相撲はヨイシヨナ...
野口雨情 「未刊童謡」
...二十年前の連判帳は竈(かまど)の下か何かで焼いたのさ」「なるほどね」「二十年前に足を洗った天狗小僧が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...竈(かまど)の下の灰までも引渡すことになつてゐるのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...竈(かまど)に近寄り乍ら彼は「私が女中の仕事にやつと滿足したかどうか?」と訊いた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...それから腹の中の竈(かまど)で料理をするのでした...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...貝を焼く窯(かまど)が三基並んでい...
山本周五郎 「青べか物語」
...また四千の竈跡(かまどあと)を掘り残しておくがよい...
吉川英治 「三国志」
...竈(かまど)の数が際立って増加している...
吉川英治 「三国志」
...孔明が軍馬を駐屯(ちゅうとん)した営塁(えいるい)のあとを見ると、井戸、竈(かまど)、障壁(しょうへき)、下水などの設計は、実に、縄墨(じょうぼく)の法にかなって、規矩(きく)整然たるものであったという...
吉川英治 「三国志」
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