...煙草入のかますから...
犬田卯 「競馬」
...妻(つま)あるものはかますをひろく作りて夫婦(ふうふ)一ツかますに寐(ね)る...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...はなかますといふ舟をのりいだし(大木を二ツにわりてこれをくりぬきて舟にしたるもの也 ○瀬の浅き所は舟を用ひず)雪下(ふ)る寒夜にも銭(ぜに)の為(ため)にそのさむさをもいとはず...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...相手が唖(おし)であらうが梭魚(かます)であらうが...
薄田泣菫 「茶話」
...藁叺(わらかます)を脊負い...
関寛 「関牧塲創業記事」
...彼の頭にはおそらくこの「夕飯(ゆうめし)のかますご」が膠着(こうちゃく)していてそれから六句目の自分の当番になって「宵々(よいよい)」の「あつ風呂(ぶろ)」が出現した感がある...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...叺(かます)へ納めてみたり...
中里介山 「大菩薩峠」
...繩を荒目の網にかがって作った一種のかます)に詰めこんだ雑品を...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...かますの中から取り出したのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...かますがほころびてゐたし」「そんな下らない品ぢやありませんよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ああ尾ばな藤ばかますでに色あせ...
萩原朔太郎 「山頂」
...かますの乾物のように...
葉山嘉樹 「生爪を剥ぐ」
...生きたまま叺(かます)や俵に入れて川に流した...
久生十蘭 「ボニン島物語」
......
山中貞雄 「森の石松」
...「才次のやつは伝馬町へ移されたぜ」叺(かます)に詰めた牡蠣灰を...
山本周五郎 「さぶ」
...かますの煙草入れを指に挾んでいる四十がらみの総髪の武家...
吉川英治 「江戸三国志」
...膝を埋めている鋳物槌(いものづち)のかますを...
吉川英治 「野槌の百」
...明るむどころかます/\ひどい降りである...
若山牧水 「樹木とその葉」
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