...たれにも旅なかまの姿はみえませんでしたから...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「旅なかま」
...◇対山館のあがりかまちに積まれた荷物の質と量とは...
石川欣一 「山を思う」
...しかし、袴(はかま)は、精巧平(ひら)か、博多か、りゅうとして、皆見事で、就中(なかんずく)その脊の高い、顔の長い、色は青黒いようだけれども、目鼻立の、上品向きにのっぺりと、且つしおらしいほど口の小形なのが、あまつさえ、長い指で、ちょっとその口元を圧(おさ)えているのは、特に緞子(どんす)の袴を着した...
泉鏡花 「薄紅梅」
...幸太郎のあたりかまわぬ大声に...
梅崎春生 「狂い凧」
...そして、いざとなったら、かまわないから、ピストルをぶっぱなしてくれたまえ...
江戸川乱歩 「青銅の魔人」
...かまひませんとも...
太宰治 「道化の華」
...よけて走るのでなかなかつかまらない...
壺井栄 「大根の葉」
...浮袋につかまって...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...そうしてそのことのみをその一本の手紙のなかに口やかましく繰返していた...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...お長屋の衆が通られまい」と蟠(わだかま)りもなく招じ入れるのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この節はお上の取締りはやかましいんですから――と吐かしやがる...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...GIのズボンにつかまって...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...どんなに猛らうが狂はうがかまやしない...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...その所有者は賠償をなすかまたは行害獣を被害者に引渡して...
穂積陳重 「法窓夜話」
...かまわずに行っておやすみなさい...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...もう妻なんかに介意(かま)ってはおれぬ...
横光利一 「夜の靴」
...いきなり大人(おとな)をつかまえて頭から...
吉川英治 「神州天馬侠」
...読売新聞の座談会で出た僕のことばの端をつかまえて...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索