...霜降の外套に中折帽をかぶりし人...
芥川龍之介 「森先生」
...姉(あね)さんかぶりを軽(かろ)くして...
泉鏡花 「海異記」
...不審のかぶりを振った...
海野十三 「火葬国風景」
...彼は頻りに冠(かぶり)を振って...
谷崎潤一郎 「金色の死」
...新しい手拭を姐さんかぶりにして五月晴の暑い日に...
田山録弥 「赤い鳥居」
...破れ手ぬぐいで頬(ほお)かぶりをした下からうすぎたない白髪がはみ出していたようである...
寺田寅彦 「物売りの声」
...紅色の帽子をかぶり...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...白い鳥のはねのついたぼうしをかぶり...
新美南吉 「正坊とクロ」
......
樋口一葉 「別れ霜」
...馭者は頭(かぶり)を振り振り...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「鼻」
...めいめい大きなつばの帽子をかぶり...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...あなたの上の苔がみな赤ずきんをかぶりました...
宮沢賢治 「気のいい火山弾」
...女の人たちは、ずきんをかぶり、せまいそでの長い着物をきています...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...」灰かぶりは、ねえさんたちのいうとおりにしてやりました...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「灰かぶり」
...菊千代はかぶりを振って黙って...
山本周五郎 「菊千代抄」
...おみやはかぶりを振り...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...横着者の猫かぶりめ」「猫じゃ...
吉川英治 「松のや露八」
...骨惜しみすると、これだぞ」と、馬を曳く人間へ、絶えず鞭(むち)を鳴らして、「飯だけはきっと喰わせてやるから、心配せずに歩け」百姓は、泣き声になって、「じゃあ旦那、伊那までお供いたしますが、伊那へ出たら放しておくんなさいますか」又八は、かぶりを振った...
吉川英治 「宮本武蔵」
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