...「褒めようもない」から「くさす」という意味にもなりかねない...
知里真志保 「アイヌ語のおもしろさ」
...何か言えば刃物三昧(はものざんまい)でもしかねない勢いであったからがんりきも全く閉口して...
中里介山 「大菩薩峠」
...どんな悪(わる)い事をしたんですか位言ひかねない間柄(あひだがら)なのであるが...
夏目漱石 「それから」
...かえって自分の見縊(みくび)った先任者よりも烈(はげ)しい過失を犯しかねないのだから...
夏目漱石 「文芸と道徳」
...酔(よ)うと云いかねない男である...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...江戸中の中間どもはひとり残らず顎十郎の味方につきかねない...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...あのしゃらくな閑叟侯(かんそうこう)ならこのくらいのことはなさりかねない...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...もし僕がジョン・レスブリッジだと分かったら脱出しかねないからだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...殺人犯の疑いを少しでもかけられかねない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...何でもやりかねない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...あの女なら何でもやりかねない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...「ペットのコブラに誤って噛まれた」というのが検死陪審の裁定になりかねない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...頼る危険な連中は一番高い値をつけた奴にいつでも情報を売りかねない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...そんなことしかねないと思っているんですね? どうもありがとう...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...本当にやりかねないようすでした...
山本周五郎 「さぶ」
...そろそろ、藤夜叉の名も、出かねない...
吉川英治 「私本太平記」
...もしここが戦場でなかったら落涙もしかねない容子に見える...
吉川英治 「新書太閤記」
...それは私本太平記の途上ではいたずらな構成のアンバランスになりかねないのだ...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
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