...病人の門(かど)を望見したときに...
伊藤左千夫 「去年」
...事実(じじつ)相違之廉(そういのかど)並(ならぴ)に小生之(しょうせいの)所見(しょけん)もあらば云々との御意(ぎょい)致拝承(はいしょういたし)候(そうろう)...
福沢諭吉 「瘠我慢の説」
...或はそのことが全く善良の目的に出したものかどうかは穿索する要なく...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...荷物がみんな来ているかどうか...
アントン・チェーホフ 神西清訳 「桜の園」
...自分の必要があるかどうかを訊(たず)ねるのである...
ドイル Arthur Conan Doyle 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...或いは寧ろそれが元来一般的に考えられて片づけられ得るものかどうか...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...われわれはひとかど利口ぶって百姓をぶつことをやめたけれど...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...過去のことなんかどうでもよい...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...負傷者の恢復(かいふく)もはかどらなかったが...
原民喜 「夏の花」
...Kがこの仲間にはいっている権利があるかどうかということが疑わしくなると...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...大衆は不安を一掃できるかどうか知りたいでしょうし...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...けれどもその意味がこの句で現はれて居るであらうかどうであらうか...
正岡子規 「病牀六尺」
...しかしながら着手の順序の当を得たものであらうかどうか...
三好達治 「銀座街頭」
...湖を干すかどうかが...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...馬に蹴(け)られたかどうかして...
山本周五郎 「さぶ」
...精々凄味を付けた怪談ぶりに一同怖毛をふるったかどうか...
山本笑月 「明治世相百話」
...みかどへ直々(じきじき)に強烈な諫言を奏(そう)したのは...
吉川英治 「私本太平記」
...「うむ……牢人どもが博奕(ばくち)をしているか」「博奕などはまだいい方なんで――押し借りはする、女はかどわかす、それで、強いと来ているから手がつけられませんや」「領主は、黙っているのか」「御領主だって、ちょっとやそっとの牢人なら召捕るでしょうが――河内、大和、紀州の牢人が合体(いっしょ)になったら、御領主よりゃあ強いでしょう」「甲賀(こうが)にもいるそうだの」「筒井(つつい)牢人が、うんと逃げこんでいるんで、どうしても、もう一度戦(いくさ)をやらなけれやあ、あの衆は、骨になりきれねえとみえる」喜左衛門と馬子の話に、ふと、耳をとめて城太郎が口を出した...
吉川英治 「宮本武蔵」
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