...三人ともその水の中へつかつて見たいと思ひましたが...
鈴木三重吉 「星の女」
...うんざりするくらゐたくさんお目にかかつて来たが...
太宰治 「お伽草紙」
...彼のもっとも得意なものはかつて求められなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...かつてもいった弟の薬丸大之丞は大学南校の貢進生で居たのがこの頃はかような生徒の廃止せられたので...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...さうしてお稽古がすんで先生がゐなくなるとはあはあ拳固へ息をふつかけてかかつてくるので私は廊下へ出て見つからないやうなところへこつそり立つてゐた...
中勘助 「銀の匙」
...かつて広大堅固なる西洋の居室に直立濶歩(かっぽ)したりし時とは...
永井荷風 「浮世絵の鑑賞」
...町内のお湯を買ひ切つて三日ばかりつかつて見ねえ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...妙子の日常つかつてゐた小さい姫鏡臺も置いてある...
林芙美子 「崩浪亭主人」
...「兄貴はどこへ行つた」「けさ電話かかつて...
原民喜 「壊滅の序曲」
...斯うYさんをからかつて見たんだよ...
牧野信一 「小川の流れ」
...只管机にむかつてゐた...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...国民が未だかつて聞いたこともない法規に従うことを余儀なくされており...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...偉大な作がかつて平凡な器であったのをどう考えるか...
柳宗悦 「工藝の道」
...かつて我々の親たちの感じたものを...
柳田国男 「こども風土記」
...もう少し長くかかつて書くべきであつたと思ふ...
横光利一 「書翰」
...諸君は、この翼徳張飛(よくとくちょうひ)という人間が、どんな力量の漢か知るまいが、かつて、幽州の鴻家(こうけ)に仕えていた頃、重さ九十斤(きん)、長さ一丈八尺の蛇矛(じゃぼこ)をふるって、黄巾賊(こうきんぞく)の大軍中へ馳けこみ、屍山血河(しざんけつが)をつくって、半日の合戦に八百八屍(し)の死骸を積み、張飛のことを、八百八屍将軍と綽名(あだな)して、黄匪(こうひ)を戦慄させたという勇名のある漢だ...
吉川英治 「三国志」
...かつて君臣の礼を欠いたことがありません...
吉川英治 「三国志」
...魏延はかつて彼に加えた我意傲慢(がいごうまん)もわすれて今は馬岱をたのみにして諮(はか)った...
吉川英治 「三国志」
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