...外界に対してなお閑葛藤(かんかっとう)を繋(つな)いでいるようなお前に対しては...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...本能的生活の葛藤(かっとう)にあっては...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...本名俳名も――谷活東(たにかっとう)というのが居た...
泉鏡花 「遺稿」
...そうしてそれらの仮装人物相互の間に起こるいろいろな事件や葛藤(かっとう)も実はほんの少しばかりちがった形で日常にわれわれの周囲のどこかに起こっていることなのである...
寺田寅彦 「さるかに合戦と桃太郎」
...人間愛慾の葛藤(かっとう)で...
徳田秋声 「縮図」
...新しい女たる女歌手との最近の葛藤(かっとう)が頭にあるからばかりではなく...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...面倒な葛藤(かっとう)を生じたり...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...闇の女の葛藤(かっとう)...
永井荷風 「裸体談義」
...ことごとく長火鉢や台所の卑しい人生の葛藤(かっとう)を超越しているのだろうか...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...お秀を通して今後自分達の上に持(も)ち来(きた)されそうに見える葛藤(かっとう)さえ織り込まれていた...
夏目漱石 「明暗」
...彼は直截(ちょくせつ)に生活の葛藤(かっとう)を切り払うつもりで...
夏目漱石 「門」
...私がこれを人間的葛藤(かっとう)の比喩(ひゆ)に使っていると思っていただきたくないことである...
山本周五郎 「青べか物語」
...けれども夫婦間の心理葛藤(かっとう)や肉躰的な消息は...
山本周五郎 「季節のない街」
...兄弟(ふたり)の葛藤(かっとう)の根はそこから来ている...
吉川英治 「私本太平記」
...葛藤(かっとう)はあったが...
吉川英治 「新書太閤記」
...その意中も葛藤(かっとう)の根も読みとれていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...自分のほうから事件の葛藤(かっとう)を好んでいるように見えるので...
吉川英治 「宮本武蔵」
...しかしそれは複雑な心の葛藤(かっとう)を経験しなかったということではない...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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