...友情の葛藤(かっとう)であります...
太宰治 「みみずく通信」
...神々の間に起こったいろいろな事件や葛藤(かっとう)の描写に最もふさわしいものとしてこれらの自然現象の種々相が採用されたものと解釈するほうが穏当であろうと思われるのである...
寺田寅彦 「神話と地球物理学」
...この土地へ来てからはあの葛藤(かっとう)も自然忘れているのだったが...
徳田秋声 「縮図」
...而(しこう)してこの葛藤(かっとう)は各その極端に奔(はし)り...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...沿岸には地主と農民の葛藤(かっとう)があり...
中里介山 「大菩薩峠」
...一日も早く片づけて若い女同士の葛藤(かっとう)を避けたい気色(けしき)を色にも顔にも挙動にも現した...
夏目漱石 「行人」
...学者と金持の間に葛藤(かっとう)が起るとする...
夏目漱石 「野分」
...自由を願うものとの葛藤(かっとう)だったのだ...
長谷川時雨 「柳原※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子(白蓮)」
...思いきりや諦(あきら)めでは到底満足されない生死の葛藤(かっとう)が無論あったはずだ...
長谷川時雨 「芳川鎌子」
...その心の葛藤(かっとう)...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...そんな小さな葛藤(かっとう)までが...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...六条の御息所(みやすどころ)と先夫人の葛藤(かっとう)が源氏を懲りさせたともいえることであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...小三郎は遂に葛藤(かっとう)を生じて離縁せられた...
森鴎外 「渋江抽斎」
...よく自ら葛藤(かっとう)を脱しえた点を...
柳田国男 「山の人生」
...兄弟(ふたり)の葛藤(かっとう)の根はそこから来ている...
吉川英治 「私本太平記」
...その意中も葛藤(かっとう)の根も読みとれていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...幾多の葛藤(かっとう)を因果した...
吉川英治 「随筆 新平家」
...どう葛藤(かっとう)し...
吉川英治 「源頼朝」
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