...「お嬢さま……私にはもう何がなんだかちっともわかりませんが...
有島武郎 「或る女」
...子供たちがわたしのことなんかちっとも考えていないときにも...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「絵のない絵本」
...どうした事情かちっとも知りませんが...
上村松園 「昔のことなど」
...子供の時分にはお友達なんかちっともなくって...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...センチメンタリズムのはいりこむ隙間なんかちっともないわよ...
豊島与志雄 「旅だち」
...かちっと、刀尖が石に当った音がした...
直木三十五 「南国太平記」
...積めとはどう積むのかちっともわからない...
夏目漱石 「野分」
...その橋本はどうする料簡(りょうけん)かちっとも分らない...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...「なぜだかちっとも解らないんです...
夏目漱石 「明暗」
...この秘書のかたのところへわたしがやってきたというのも――わたしは隠さなければならないことなんかちっともありませんけれど――ただ役所にあなたの振舞いともくろみとを相応にお知らせし...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...お金なんかちっともいらないの」「では...
久生十蘭 「キャラコさん」
...悲しいことなんかちっともないのに...
久生十蘭 「だいこん」
...東京にゐては手紙なんかちっとも書かないが...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...どこの山だかちっとも知らずにいたのが...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...町へなんかちっとも行かないのに...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...好ちゃんのことやなんかちっともお話ししず...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...何をしていたかちっとも消息(たより)を聞きませんでしたが...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
...何が正義なんだかちっとも判らないし...
オン・ワタナベ(渡辺温) 「兵士と女優」
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