...かねて憐(あわれ)をかけつる隣の翁(おきな)をかたらい...
田中貢太郎 「蛇性の婬」
...日本人の国へ交易にでかけた人たちがうまいもうけをするのを聞くたびに、ついうらやましくなって、おれもひとつでかけてみようかと、妻をかたらい、夫婦ふたりの相乗りで舟をこぎ、交易に行ったのだった...
知里真志保 「あの世の入口」
...以前殿とおかたらいになられた日頃の事なんぞを何かと思い出されて細々(こまごま)と書かれてあった...
堀辰雄 「ほととぎす」
...大きさ菅笠かたらいほどの円形の光り物が三つばかり横に並んで...
武者金吉 「地震なまず」
...純なる夫婦のかたらいを持続する力の無い...
柳田国男 「木綿以前の事」
...志賀の辛崎(からさき)明神と御かたらいあって...
柳田国男 「山の人生」
...これまで夫婦のかたらいなどもあまりに冷たく...
山本周五郎 「竹柏記」
...近所のかご寅という者をかたらい...
吉川英治 「大岡越前」
...反大塔ノ宮の衆徒をかたらい...
吉川英治 「私本太平記」
...かたらいあってみなやって来い...
吉川英治 「私本太平記」
...――戦乱二年、吉野の奥から高野(こうや)、十津川と、山野に臥(ふ)して、郷士竹原六郎の娘を妃とし、野武士や山伏の徒とも、膝ぐみになって、秘策をかたらい、自身陣頭にも立ってきた宮である...
吉川英治 「私本太平記」
...百年のちぎりを一瞬のかたらいに込めて夫婦の二世までをその純朴な情愛の仲ではかたく信じ合えていたかもしれない...
吉川英治 「私本太平記」
...肝胆(かんたん)のかたらいもし...
吉川英治 「新書太閤記」
...雑賀(さいが)党などの一揆(いっき)をかたらい...
吉川英治 「新書太閤記」
...根来(ねごろ)の僧徒をかたらい...
吉川英治 「新書太閤記」
...街の若者をかたらい...
吉川英治 「新・水滸伝」
...宇宙と人魂(じんこん)とのかたらいをなす秘壇(ひだん)とある...
吉川英治 「新・水滸伝」
...西国の某大藩の主(あるじ)とかたらい機を計って幕府を仆し...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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